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【記録.5】力まずに力を入れることができるか
なぜ人は力むんでしょうか。筋肉に力を入れてください。関節が曲がらなくなります。つまり(身体が)動かなくなる。それなのになぜ人間は、自分がしていることに想いが強ければ強いほど、力み、動けなくなってしまうのか。
鎌倉インテルの監督としてピッチに立つようになってから、早いもので9月も終わりに近づこうとしていて、ぼちぼち一年の終わりを意識し始める段階になりました。また一つ新しい景色が見えるので、記録していこうと思います。
公式戦は4試合
Photo: Kazuki Okamoto
驚くべきことに、例のウィルスも手伝って、今シーズンは公式戦を4試合しか戦うことが出来ていません。それは私のような、また選手たちも同様に、サッカーというものをする人間たちにとっては、些か苦しいものがあります。ある種の欲求のようなものを満たすことが出来ず、しかし、だからこそ学んだことは多々あったな、と感じています。
前回も書きましたが、社会人サッカーというのは、サッカーの通常のルーティーンから逸脱している部分が多く、それだから良いとか悪いとかではないですが、適応していかなければなりませんでした。それにはやはり、半年(約1シーズン)くらいはかかるのかなあと、肌感では思っています。もちろん、何を持って適応というのかにもよりますが、色々な考え方を改めていかなければなりませんでした。
今ここにきて、ちょっとずつ、うまく入り込めているような感じがしています。難しいですが、言語化してみようと思います。
力む弊害、空回りの悪
冒頭の話に戻すと、人は、対象が重要であると思えば思うほど、ぐっと力を入れて、森よりも木を見る感覚と言いますか、その一点に集中しようとしてしまいます。実際に力を入れてみればわかりますが、力みすぎるとプルプルと身体は震え、もちろん収縮している筋肉に関与している関節は全く動きません。関節が動かないということは、身体が動かないということになります。
先日中野さんとの対談の中で、日本人とイタリア人やカナダ人の身体反応の違いを説明してくださる、おもしろい部分がありました。
日本人はやはり、精神的にも身体的にも、有事の際にはグッと力を入れ、腰を落とし、安定を求める習性があります。
でも、そうすると、動くことが出来ない。
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