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もしも東洋医学的発想でサッカーを理解する監督がいたとしたら…

前回の続きです。前編を読んでいない人はなんのこっちゃわからないと思うので、前編から読むことをお勧めします。


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1883年に明治政府によって発令された「医師免許資格」において、医師になるための資格試験を西洋医学に定められたこと、また第二次世界大戦敗戦後、GHQによって「非科学的な医療」という理由で、禁止処置をとるよう日本政府に圧力がかけられたことなどによって、日本における「医学」はイコール「西洋医学」となりました。近年になって、東洋医学の治療効果を科学的に証明しようとする試みが出てきたことも手伝い、少しずつ東洋医学の価値が見直されつつありますが、日本の医師免許資格は西洋医学に限定されている事実は、未だ変わりません。

2000年、3000年前に生まれた中国の医学ですが、そこから日本に伝わり、これまであらゆる経験と知恵を集結して、ここまで来ました。時間軸がイメージしにくいですが、人が生きる20倍、30倍もの時間をかけて築き上げられてきたものです。それが「科学的ではない」という理由で否定をされてしまうのは、なんとも浅はかな見解のように思えます。

ただ、ここからの話にも関わってきますが、西洋医学が全て良い、東洋医学が全て良い、ということでは一切ありません。それぞれが利点と欠点をもち、それぞれ異なる体系論です。これをサッカーというフレームに当てはめて考えた時、またはあらゆる分野に置き換えた時も、同じような特徴が表出してきます。

一つずつ整理をしていきましょう。

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