今まで踊ったこともないのに、満席の中「無音でダンス」という灼熱の挑戦
昨日は『今まで書いたこともないけど、絵を2,000円で売る』という挑戦についてお話させて頂きました。
今日は『仏像作品展4』で行なったもうひとつの大きな挑戦。『無音のダンス』について書きたいと思います。
どうせ踊るならおもしろいことがやりたい
飛沫感染防止を優先し、『仏像作品展4』ではダンスを行いました。
しかし私はダンスなんてやったことがありません。多少ミュージカルでやりましたが、真正面から人前で披露するのは初めてです。
それだけならまだいいです。
加えて今回私は、無音でダンスをやることを決めました。しかも一人でです。
なぜ無音にしたのか。それは、無音が一番おもしろいと思ったからです。
私しかできないダンスがやりたい
音楽を流しながら踊るのであれば、YouTubeなどで本格的なダンスを参考にして練習し、腕を磨くこともできたでしょう。
だけどそれを披露したところで、本物に勝てるわけがないから何も感動は生まれない。興奮も当然生まれない。
そして何より、別に私じゃなくていい。
私じゃなくていいものは、私がやる必要はない。
私は基本的に、自分じゃなくていいものは極力やらないようにしています。
足掻き続けた結果見えた、一筋の光
私しかできないダンスとは何か。そしておもしろいダンスとは何か。
探し出すのは大変でした。なぜなら、YouTubeでいくら探しても見つからなかったのです。
無いものは仕方がない。0からスタートです。
鏡を見てはおもしろくない。新しいダンスを踊ってはつまらない。これもダメ、あれもダメ、明日になってもやっぱりダメの繰り返し。
どうすればいいんだ。答えもない。正解もない。誰にも相談できない。自分一人で見つけなければならない。
何日か足掻き続けているうちに、一筋の光が見えました。
それは「おもしろさを狙いに行かない」そして「恥を捨てる」です。
不純な考えはすべて捨てる
狙いに行ったおもしろさはバレます。だいたいそういうものほど大火傷します。
自分の得意分野(私で言えば音楽)なら技術でカバーできるかもしれませんが、初めてのものではどうすることもできません。
であればおもしろさは狙いに行かない。「結果がおもしろくなる」ものを作る。そう決めました。
そしてもうひとつ。恥を捨てること。
これはもう場数でしかないと思いました。中途半端が一番ダメ。
恥などを考え、自分の身を守るといった不純な考えがあるうちはおもしろいものは作れないと思いました。
振り切らなければおもしろくならない。
とにかく振り切ることをずっと意識して、音楽スタジオで一人踊り続けました。店員さんにバレても心が折れないぐらいの勢いで。
とにかく振り切ることが大事
本番は楽しく踊れました。
恥ずかしさなど1mmもなく、逆に私は何をやってんだろう。お客さんはどういう気持ちで私を見ているんだろうと何度も吹き出しかけました。
「一馬くんのダンス、真剣なのか笑っていいのかわからなかった。」
こちらが最も多く頂いた意見でした。ありがとうございます。
ただこの点に関しては正直悔しさもありました。
もっと振り切れたら、笑っていいのかと考える間もなく笑いが生まれたに違いない、と。
難しいですね。そう考えると、芸人さんは本当に凄いと思いました。
作品を伝える上で、振り切るって大事ですね。無音のダンスではそこが大きな発見となりました。
今後の挑戦も、どんなものであれとりあえず恥を捨てて振り切ること。振り切れなければ振り切れるまで練習をし続けること。
また何かおもしろいことがやりたいです。