私たちのD2Cブランド①
いよいよD2Cのたたき台ができたから、これまでの経緯をまとめておこうかなと。
■自社ブランドをやりたいと思うまで
いつからだろう、、、、
2015年にJMに入社してからOTC業界での仕事をはじめた。その中で今のドラッグストア経由での薬の販売に対する矛盾やもどかしさを感じていた。
2019年に社長に就任してから、会社の「使命」について考えることが増えた。 健康夢提案企業、世の中の役に立つ製品やサービスを提案し、人々の心身の「健康」を支え、 夢に向かって明るく元気に生きる人を増やす。
この使命を果たすために、OTC医薬品の開発や製造を生業としている。 我々が新たな製品を開発して、世の中に送り出すことによって、使命の達成に向かっている、、、 と思うものの、それだけでは弱い気がしていた。
それは私たちの考え方に沿った製品を開発しようとしているが、今のチャネルで世の中に送り出す過程で流通パートナーの意向に強く影響を受けてしまうことが多々あり、本当にやりたいことができなかったからかもしれない。 本当に世の中に価値ある製品を提案するためには、また今後この使命のもとで会社をさらに発展させていくには我々独自のブランドが必要と考えるようになっていた。
その考えのもと、ヘパリンWO製剤で初めてECに挑戦してみた。2018年からだったかな。 自分たちでパッケージを考え、カートシステムを用意し、外部業者と協力してLPを作り、 初めて生活者に直接販売をした。2020年初からリスティング広告の運用も自ら手掛けるようになった。
最初は既存の流通業者に反感を買うのではないかとびびっていたけど、やってみたら誰にも何も言われなかった。(全然売れてないからかもしれないけど) EC自体は意外と簡単にできると思ったと、同時に、JMのビジネスとして成立するほどの規模まで 育てるのはとても大変だということも実感できた。
■D2C構想にたどり着くまで
D2Cという言葉自体を知ったのは2019年中だったかな。ミナカラさんの勉強会に同席させてもらい、D2Cというビジネスモデルがアメリカで大流行している ことをしった。ミナカラさんが日本でOTCのD2Cに挑戦するということで当初から応援している。
ミナカラさんがオンライン薬局を通じて、OTCの在り方、セルフケアの在り方の変革に挑戦していることは 当初から共感し、応援したいという気持ちでいっぱいで、今もその気持ちには変化はなくミナカラさんのD2Cブランドもこれからも作っていきたい。
その一方で本当のD2Cってのは、工場もっているメーカーがやってこそだろうとも思う。コロナ禍があり、世の中のオンライン化、ECが一気に進む中で自社で実施していたECを 成長させるために改めて製品作りから進めたいと思うようになっていた。
ちょうどそのタイミングでNewsPicksアカデミアが新設されてD2C実践という講義が開設されることを知った。 改めて力をいれてやるであれば、きちんとブランドとして成立するようにやりたいと思い、講義を受講することとした。
講義の中で強調されたのは、どのような世界を作りたいのか、どのようなユーザーペインを解決したいのか、自分だけのストーリーを表現すること。 本当に勉強になることが多かった。講義の中で受講生がそれぞれ自分のビジネスプランを発表する機会が あったので、発表してみた。会社としてやりたいことやセルフメディケーション推進の意義などを中心に話してみたが、どうも講師にはしっくりこなかったらしく、模倣される、自分しか言えないストーリーを 、とダメダメなフィードバックを受けた、、、
他の発表者は、それぞれの思いがしっかりしていて、またそれをプレゼンでうまく伝えることができていて素晴らしいなと思うとともに、想いを表現するということに自分の未熟さを感じた。一方でその人たちのブランドは思いやストーリーはあるのだけど、プロダクトそのものの良さについては 疑問を感じるものもあった。「こういう製品を揃えていきます!」と意気揚々と発表し、講師も 「いいですねぇ」と、自分もそうかぁと思いながらも、一方で「だれがその製品つくんだよ、モノづくりなめんな」という気持ちにもなった。
そんな中で、突然取違から連絡があって、ゼミメンバーでオンライン飲み会をしようと誘われた。久しぶりの会話で盛り上がる中で、軽い気持ちで加藤に「D2Cやりたいんだ」といったら、想像以上に乗ってきてくれて別途打ち合わせをすることに。最初の打ち合わせでは、会社の考え方やジャパンメディックでの仕事を通じて実現したいことや D2Cのおぼろげな構想なんかを話したら、やたら共感してくれてびびった(講義ではボロボロだったからw)
■社員インタビュー⇒ビジネスプランたたき台
その後、加藤が社員のインタビューから始めたいということだったので9月に会社きてもらい、社員インタビューをしてもらった。正直、ブランド立ち上げるのに何ゆえに社員の話を聞くのだろう、、って 感じだった。
けど、インタビューしてもらったら、みんな色々話すは話すはで、盛り上がってるのが 会議室の外からでも感じ取れてびっくり。(さすがプロフェッショナル)
その後インタビューをまとめた動画を見せてもらったら、自然と自分たちのやりたいこと、やるべきことが見えてきた。 加藤がプランの概要を作ってくれ、一度東京で打ち合わせを。インタビューの内容があるから、めちゃめちゃ腹落ちする内容。
はっきり言って自分ひとりで考えていたことよりも、はるかに壮大な内容で、価値ある内容。当然チャレンジングな部分もある。多分、JMで働く人がこれまでなんとなく出来たらいいなと思ってたことに実際に挑戦するということなんだと思うけど、いまこれをやりたいと思うのは、みんなの声をきいたことで、これこそが「我々が」挑戦するべきことだと感じているからではないかと思う。D2C、ブランドづくりという大枠の方向性は自分の考えだけど、その中身は自分だけの考えではない。仲間と全員でつくりあげるビジネス、ブランドになると嬉しいかぎりだ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?