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「スベらない話は本当に面白いのか」

佐伯です。
突然ですが【レッドブルの成分】って皆さんご存知ですか?
これ、即答できる人はほとんどいないと思います。笑

しかし問題はそこではありません。
今回注目したいのは、

「成分がよく分かっていない飲み物を国民が飲みまくっている」ことです。

日本国民だけではありません。
レッドブルは世界中で売れている”大ヒット商品”です。

「レッドブル」で検索すると、体に良いだの悪いだの色々と書かれていますが、「致死量」なんていうワードも出てくるくらいです。笑

恐らく「体に良いから」と思って飲んでいる人はほとんどいないでしょう。
むしろ、あまり良くないだろうなぁと思いながら、ついつい飲んでいる人もいると思います。

ではなぜ、世界中で謎のドリンクがそんなに売れているのでしょうか?
(レッドブルさん、謎とかいって本当すいません。たくさん買います!)

これはイメージ戦略に他なりません。

「翼を授かる」気持ちになりたいんです。

飲むことによって、「下」か「上」かでいうとメンタルは上に行くはずです。
成分的にもそうですが、それ以上にイメージが作用している可能性があります。

「よし! 頑張ろう」
そう思えることが消費者の目的であり、レッドブルとしても商品が売れてWIN WINです。

ここで学べるのは、
「内容の質は度外視で、商品はメチャクチャ売れる」
ということです。

消費者はレッドブルの成分ではなく、あの缶のデザイン、大きさや価格、イメージにお金を出しています。

言い換えれば、
「内容が良くても売れるとは限らない」ということです。

さて、ここで結果が出ない人の特徴です。

「これは良い商品だから必ず売れる」とか
「うちのラーメンは美味いから流行る」とか。

良い商品に越したことはありませんが、商品の力を信じすぎて失敗している人はあとを絶ちません。
このタイプの人に限って、イメージ戦略を怠ります。

商品を売るのに大事なのは、主観ではなく客観性です。

こういったマインドになりがちな方は、レッドブルを飲みながらこの話を思い出しましょう。笑
ちなみに僕は、いくらイメージが良くても美味しいコーヒー以外絶対飲みませんけどね。
例外ってことで。

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【人は〇〇に金を使う】

もう少し踏み込んだ話を書いていきます。
そもそも人は何にお金を使うのでしょうか。

物でしょうか。

経験でしょうか。

それとも時間…?

これらはどれも正解ではありますが、人は「心の変化」にお金を支払います。

人がご飯を食べるのは
「お腹が空いている」という心から
    ↓
「美味しい、満たされた」

という心への変化を求めているからです。


遊園地でお金を使うのは

「退屈である」という心から
    ↓
「興奮する、ワクワクする」

という心への変化を求めているから。


高級車を買うのは「リッチな気持ち、優越感」を得たいから。

マッサージに行くのは「リラックスした気持ち」が欲しいから。

究極はこれ。

【ある男の隠された秘密】

あるサラリーマンは定時に仕事を終え、会社を出ます。
すれ違う部下には爽やかな笑顔で挨拶をして、駅へ。

家は大崎ですが、会社のある渋谷からは逆の新宿方面へ行きます。
普段は移動中に本を読むのですが、この日ばかりはそわそわして集中できません。

大久保駅へ着くと、知り合いがいないか周りを確認しながら、古いビルに入っていきます。
ある一室へ入ると、そこで急いで服を脱ぎ裸になり、こう言います。

「僕を叩いてください」

「そのムチで、僕を思い切り!! お願いします!」

仮面をつけた女性がムチで彼を叩きます。

「もっと! あぁ。もっと!」

えぇ。
そうです。変態です。笑

この変態さんは、わざわざ痛い思いをしに大久保へ移動し、(きっと)高いお金を払っています。
そして満足をして、爽やかな笑顔で家族の元へ帰ってきます。

これは冷静に考えたら大変なことです。
「うちの商品はクオリティが高いから売れる」なんて言ってる場合ではございません。笑

このサラリーマンは、
毎日の繰り返しで「つまらない、退屈」という気持ちから、「刺激、興奮」という心の変化を求めて大久保駅まで行ったのです。

キングコングの西野さんが以前、「西野を休ませる権利」を商品として売り話題になりました。

つまりこれを購入する人は、お金を払って働く権利を買うわけです。
質の良さで商品が売れているわけではないのがよく分かる事例だと思います。

「俺が西野を休ませてやった」
という優越感に似た「感情」を買うために10万円を払う人が一定数存在するということです。

商品の先には人のニーズがあり、ニーズの先には人の欲望があります。
その欲望の正体は「心の変化」であることを頭に入れておくことが大切です。

そうすれば、自ずとその商品は”ワクワク”したものや、人の心を動かすものになり、結果として売れる商品になります。

これは販売業だけでなく、仕事全般、人間関係全般にも言えることです。

会話をしていてつまらないなと感じる人は、それを理解していません。
トークに変化がなので、どうしても退屈になります。

芸人さんが「スベらない話」をすれば笑えますが、
下手な人が話せば、同じ内容であっても聞けたものではないでしょう。
大切なのは、内容よりも「見せ方」や「演出の仕方」です。

少し意識するだけで、日常生活でも仕事でも、何かが変わるかもしれません。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

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