中央公園 ♪ごもくやさん 生き物通信♪ 第52回(再)
こんにちは、ごもくやさん生き物撮影係の中田です。
飛びまくる花粉に一層春を感じる今日この頃。第52回は、雑木林の鳥たち、飛び立つ小鳥、咲き始めた花をご紹介します。
通勤観察の弱みはタイムリミットがあること。もう少し粘ればいいのが撮れるのにと思うこともしばしばです。ウイークデーに悔しい思いをしたときは週末に勝負。この日は朝から飛び立つ小鳥たちの撮影に挑戦しました。ナンキンハゼの種を拾いにきた小鳥が飛び立つとき、朝の光で翼が透けて見えるのです。写真左はシジュウカラで右はジョウビタキ。「シュワッチ!」と飛び立つ姿に、思わずガッツポーズ。
日曜の朝、飛び立つ小鳥を撮っていると、近くの林から「キョッキョッ」とアオゲラの声が聞こえてきました。いつもより小さく、ささやくような感じ。声のする方を探すと2羽のアオゲラが(左)います。写真の右側がメスで、よく見ると木の裏で影になっている方にオスがいます。2羽は「キョッキョッ」と鳴きかわしながら、上を向いたまま首を左右に振ります。初めて観る求愛行動でした。雑木林もいつの間にか春模様。写真右上はアセビの花に蜜を吸いに来たメジロ。写真右下は「撮って♪」と言わんばかりに近寄ってきたルリビタキ。結構男前に撮れました。冬鳥の彼はもうすぐ旅立ちます。
中央公園の芝生広場一体はかつて田んぼでした。そのころの名残と思しき花が今も咲きます。タネツケバナ(上)やサギゴケ(左下)はおそらくその部類。外来のオオイヌノフグリも本格的に咲き始めました(右下)。
(2023年3月9日公開)