中央公園 ♪ごもくやさん 生き物通信♪ 第19回(再)
こんにちは。ごもくやさん生き物撮影係の中田です。
前回のつづきで、第19回は「夏は夜」後編。「夜の虫&蟲たち」をお届けします。
7月後半はセミたちの羽化のピークでした。毎朝、新しいセミの抜け殻が増えているのに気づきます。
写真はアブラゼミ。左の写真は殻から出てきたところで、右は羽を伸ばしているところです。
アブラゼミが多い中央公園でも、外縁部を中心にクマゼミが増えてきました。けやき台の並木や庭木でワシャワシャ鳴いていた連中が進出してきたのでしょうか。
写真は羽化したばかりのクマゼミ。まだ、身体に色がついていません。
夜の昆虫観察の楽しみは、昼間見つけておいた昆虫酒場のある「いい木」を見て回ること。
写真は立派な角を持つ、雄のカブトムシです。昼間、カナブンやスズメバチであふれかえる昆虫酒場も夜は王者カブトムシの独壇場です。
昆虫酒場のもう一つの大物は、中央公園の森最大のクワガタ、ミヤマクワガタです。
オスは立派な大あごに長い足が印象的です。
夏の夜、いつ出会ってもドキッとするのが写真のオオゲジ。
大人の手のひらほどの大きさもある巨大なゲジゲジです。肉食で、昆虫酒場にやってくる蛾などの虫や、羽化中のセミを襲って食べます。
鳥のいない夜も、虫たちには危険がいっぱいなのです。
(2022年8月5日公開)