中央公園 ♪ごもくやさん 生き物通信♪ 第53回(再)
こんにちは、ごもくやさん生き物撮影係の中田です。
花が咲き、虫が飛ぶ春本番になってきました。第53回は、咲き始めた花、動き出した虫とアナグマをご紹介します。
花々が競うように咲き始めました。フキノトウが顔を出し(左上)、小さなハチが飛んできます(右上)。コブシのつぼみもほころび始めました(左下)。林縁ではニョイスミレが小さな花を咲かせています(右下)。
テングチョウが春の陽射しの中、一斉に飛び始めました。このチョウは成虫で越冬します。寒い冬の間、一体どこに隠れていたのでしょう。陽当たりの良い林床で羽をひろげ、日光浴を楽しんでいるようにも見えます。
冬ごもりの季節が終わり、アナグマたちも活動を開始しました。
森の中に仕掛けたあちこちのカメラに姿が写ります。獣道(上、中右)、倒木(中左)、巣穴前(下)。今、中央公園に住みついているのはおそらく3頭。母と娘、息子ではないかと想像しています。中央公園の巣穴で子育てをする動物は年によって違います。タヌキの年もあれば、アナグマの年もあり、かつてはキツネも子育てしていたそうです。今シーズンは今のところアナグマが優勢。これからどうなるか楽しみです。
(2023年3月13日公開)