中央公園 ♪ごもくやさん 生き物通信♪ 第22回(再)
こんにちは。ごもくやさん生き物撮影係の中田です。
8月もそろそろ終わりです。生き物暦も夏から秋に向かっています。第22回は夏の終わりの中央公園のなかまたちをご紹介します。
中央公園で2回目の子育てをしたツバメ。3羽産まれて、育ったのは最終的には1羽だったようです。
その最後の1羽が8月28日に無事、巣立ちました。夏鳥のツバメたちは、あと1~2ヶ月で南の国に向けて旅立ちます。子ツバメはそれまでの間に、飛んだり、餌を捕ったりできるようにならなければなりません。
植栽されたアベリアが白い花をいくつも咲かせています。その花から花へと飛び回っているのはオオスカシバ。「ハチドリを見た!」とよく間違えられるスズメガの仲間です。ホバリングしながら、長い口吻を伸ばし、蜜を吸います。
アキノタムラソウの花を訪れていたのはスジボソフトハナバチ。一度見ると忘れられないこの複眼。子供の頃にながめていた昆虫図鑑にこのハチが、木の枝を顎で噛んで眠っている場面が掲載されていた気がします。いつかそんなシーンにも出会ってみたいものです。
「カブトムシがなぜこんなところに?」。
草むらに、なんとなく元気のないカブトムシがいました。
夏もそろそろ終わりです。彼は、ひっそりと最後の時を迎えようとしていたのかも知れません。
(2022年8月30日公開)
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