中央公園 ♪ごもくやさん 生き物通信♪ 第30回(再)
こんにちは。ごもくやさん生き物撮影係の中田です。
ずいぶんと秋らしくなってきました。紅葉の様子はもう少し先にとっておくとして、第30回は虫と鳥とキノコをご紹介します。
「トンボが2台!トンボが2台!」男の子が興奮した様子で叫んでいます。「2台?」見ると、オオアオイトトンボが連結していました(上がオスで下がメス)。(2台とは斬新な数え方だなあ)と思いつつ、パチリ。
もうずいぶん前からハギの花が咲いています。
この時期、ハギの花によく飛んでくるのはキタキチョウ。花に止まって蜜を吸います。キタキチョウの黄色い羽は、色づき始めたハギの葉によく似ている気がします。
今年、ごもくやさんで植栽したフジバカマが咲き始めました。
開店したフジバカマ食堂は満員御礼。花粉や花を食べにくるバッタの仲間や、蜜を吸うチョウが何種もやって来ます。写真はツユムシ(左)、ベニシジミ(中上)、テングチョウ(中下)、イチモンジセセリ(右上)、ルリシジミ(右下)です。
この秋、中央公園の森には久しぶりにカケスが来ています。
自動カメラの前回記録を調べると、どうやら7年ぶりの模様。カラスの仲間とは思えないお洒落ないでたち。英名はjayで鳴き声も「ジェーイ」です。ドングリが大好物なので、しばらく滞在してくれるのではと期待しています。
キノコの本体は木や土の中に広がる菌糸で、私たちがキノコと呼んでいるのは、子実体という胞子の発射装置。逆光気味に強くライトを当ててみると、笠の裏から大量の胞子を飛ばしている様子がよく分かります。
(2022年10月25日公開)