【実際のデータ大公開】新形式の英検をプロ講師が徹底解説!新形式対応の超おすすめのテキストも紹介
英検の問題形式が2024年度第1回英検から新形式に変わりました。
この新形式への変更で勉強に困っている受験者のみなさんもたくさんいらっしゃるかと思います。
今回は、「新形式になって何が変わったの?」「どうやって勉強すれば良いの?」という所を、10年以上英検を指導してきたプロの塾講師目線で解説していきたいと思います!
1. 英検は新形式になってどう変わった?
試験が新形式となったのは4級・5級以外の級です。
今回は3級・準2級・2級に絞って、その変更点と対策について解説をしていきたいと思います!
まずは主な変更点について、全体像を見てみましょう!
・リーディングについては、準2級&2級で変更がありました
・ライティングについては、3級&準2級&2級すべてで変更がありました
・試験時間については、3級&準2級で変更がありました
では、具体的にどんな問題が追加されたのかを級ごとに見てみましょう!
1.1 3級の変更点
英検3級の主な変更点は「ライティングの追加」です。
これまでにはなかったEメールに関するライティング問題が追加されました。
送られてきたEメールに対して、どのような返答をするべきかを自分で考え英文にするというライティング問題です。
語数は15~25語とそれほど多くはないため、後述する「テンプレート」を意識して答えることができればそれほど難しくはありません!
問題は追加されましたが、試験時間も15分伸びたため、個人的には新形式になって英検3級の難易度は変わらないのではないかと思っています。
1.2 準2級の変更点
英検準2級の主な変更点は「リーディングの減少」と「ライティングの追加」です。
リーディングについて細かく見てみると、文法問題が5問減少、長文問題が3問減少しています。
読まなければいけない文量が減ったため、今まで時間が足りなかったという方も今回の変更で時間に余裕ができるかもしれません。
一方で、ライティング問題は英検3級と同様に、Eメールに関する問題が追加されました。
必要な語数は40~50語と3級よりは若干多い語数ではありますが、個人的にはそこまで難しくはないと思っています。
リーディング問題が8問減り、試験時間が5分伸びた割には、そこまでの難易度ではありません。
こちらも3級と同様に、後述するテンプレートを意識して英作すれば大丈夫でしょう!
個人的には新形式になって英検準2級の難易度は下がったのではないかと思っています。
1.3 2級の変更点
英検2級の主な変更点は「リーディングの減少」と「ライティングの追加」です。
リーディングについて細かく見てみると、文法問題が3問減少、長文問題が4問減少しています。
また、ライティングの問題が1問追加されています。
英検準2級と同様に、リーディングパートの問題が減り、読まなければならない文量が減ったため、時間に余裕ができそう!と思いきや、そうでもありません。
英検2級に追加されたライティング問題は「要約問題」であり、これがなかなか難しい。
試験時間も長くなったわけではないので、個人的には新形式になって英検2級の難易度は上がったのではないかと思っています。
2. 【実際のデータを公開】新形式の合格ラインはどのくらい?
それでは次に合格者の実際のデータを見てみましょう!
新形式の英検だとどのくらいの正答率で合格しているかがわかるので、ぜひ参考にしてみてください!
新形式の英検3級のライティングは25点満点、準2級は28点満点、2級は32点満点となっています。
一次試験についてはリーディング・リスニング・ライティングの3つのパートでそれぞれスコア化され、基準を満たしていれば二次試験へと進むことができます。
それぞれの合格ラインは、スコアで以下のように定められています。
↓3級
↓準2級
↓2級
私が指導している生徒は、新形式となっても割とライティングで点数を稼げています。
何も特別なことをしたわけではなく、とにかく「演習問題⇒添削」の繰り返しをすることで新形式に慣れていくようにしました。
新形式の演習問題って、どのテキストを使えばいっぱいできるの?という点については後述の「4.【絶対見て】新形式に対応した超オススメテキスト」で紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
3. 新形式に対応するためのおすすめ英検対策
それでは、新形式になった英検に対して具体的にどう対策をしていくべきかを解説していきます!
3.1 3級の対策
おさらいですが、英検3級の主な変更点は「ライティングの追加」です。
ライティングの内容は「疑問詞を使った疑問文に対する返答」ができればOKです。
例えば、2024年第1回の問題の場合、
How many pictures did you see at the art museum?
And how long did you stay there?
という2つの疑問文に答えるというものです。
これに対して、例えば
I saw about thirty pictures there. I stayed there for two hours. It was fun for me to go to the art museum.
というような形で解答します。
つまり、
①質問に対する回答1
②質問に対する回答2
③感想
の3つのテンプレートで英文を作ることを心がけましょう。
質問に対する回答については、以下を意識します。
①動詞はそのまま使う(ただし形に注意)
②名詞は代名詞に変える
③感想は「It is(was) 形容詞 for me to ~(私にとって~することは…だ」)
①動詞はそのまま使う ②名詞は代名詞に変える
How many pictures did you see at the art museum?
- I saw about thirty pictures there.
質問にある「see」はそのまま使って「saw(seeの過去形)」に、
「the art museum」は代名詞の「there」に変えるというところを気をつけます。
実際に考えなければならないのは、「about thirty pictures」の部分だけなので、それほど難しくはないと思います!
③感想は「It is(was) 形容詞 for me to ~(私にとって~することは…だ」)
これは英作文のテッパンと言っても良いほどよく使える構文です。
形容詞の部分や「~」の部分は問題によって変えましょう。
It is important for me to study English.
It was difficult for me to speak English.
It is fun for me to play soccer with my friends.
など、「It is important~」「It is difficult~」「It is fun~」の3つさえ覚えていればたいがいは絶対なんとかなります!
英作文の練習に取り入れてみてくださいっ
英検3級のその他のパートについてはこちらの記事で詳しく書いていますので、ぜひチェックしてみてください!
3.2 準2級の対策
英検準2級の主な変更点は「リーディングの減少」と「ライティングの追加」でしたね。
例えば、2024年第1回の問題の場合、
I went to a library with my friend yesterday.
という文に対して「library」についての特徴を問う具体的な質問を2つするような問題です。
さらに、質問だけでは40~50語を作ることはできませんので、
Do you think such cafes will become popular in the future?
という相手の質問にも答えます。
これに対して、例えば
I am interested in the library. What time does it close? How many people can study there? About your question, I think cafes in libraries will become popular in the future. When people spend long hours in the library, a cafe is a good place to take a break.
というような形で解答します。
つまり、
①下線部に対する感想
(I am interested in the library.)
②2つの質問
(What time does it close? How many people can study there?)
③相手の質問に対する回答
(About your question, I think cafes in libraries will become popular in the future. When people spend long hours in the library, a cafe is a good place to take a break.)
の3つのテンプレートで英文を作ることを心がけましょう。
回答については、以下を意識します。
①「I am interested in ~」は固定
②2つの質問は「What time~?」と「How many~?」が使いやすい
③質問に対する回答については「About your question, I think~」は固定
自分で考えなければならない部分はそれほどあるわけではないので、テンプレートに沿って書いていければ大丈夫だと思います!
英検準2級のその他のパートについてはこちらの記事で詳しく書いていますので、ぜひチェックしてみてください!
3.3 2級の対策
英検2級の主な変更点は「リーディングの減少」と「ライティングの追加」でしたね。
例えば、2024年第1回の問題の場合、上記のような英文について要約をするというような問題でした。
これに対して、例えば
Some students take online classes instead of going to the campus. Online classes have benefits, such as saving travel time and improving student's understanding through watching recorded classes repeatedly. However, some students may have computer problems and feel lonely because they do not meet other students directly on campus.
というような形で解答します。
つまり、
①第1段落のまとめ
(Some students take online classes instead of going to the campus. )
②第2段落のまとめ
(Online classes have benefits, such as saving travel time and improving student's understanding through watching recorded classes repeatedly. )
③第3段落のまとめ
(However, some students may have computer problems and feel lonely because they do not meet other students directly on campus.)
の3つのテンプレートで英文を作ることを心がけましょう。
ここで大事なことは「本文とは違う言い回しを使う。」ということです!
例えば第2段落の
「students can watch recorded classes over and over again so that they can understand the classes better」
という文は回答では、
「improving student's understanding through watching recorded classes repeatedly」
という文に書き変えてあります。
逆に言えば、本文に書いてある文章を違う言い方で書けば良いため、0から自分で考える必要はありません!
段落ごとに大事だと思う文章を書き変えることで要約を作りましょう!
英検2級のその他のパートについてはこちらの記事で詳しく書いていますので、ぜひチェックしてみてください!
4. 【絶対見て】新形式に対応した超オススメテキスト
結論から言うと、英検は「とにかく模試を解く」が合格への1番の近道です。新形式の問題も慣れてしまえば余裕です!
とは言っても市販のテキストではそこまで多くの新形式の模試が売っていませんし、値段も高いです。
そこでおすすめは「英語試験対策.com」の「英語検定 類似問題20」です。
【英語検定 類似問題20のおすすめポイント】
・20個もの模試を格安で手に入れられる(しかも、新形式に対応してる!)
・①文法書②模試③英単語が全てセットになっている
(自分で英単語テストを作れるExcelも入ってる)
・合格判定シート付きで自分のレベルがわかる
・英作文の添削をLINEでサポートしてくれる
過去問をやるのも良いですが、どうしても量が少ない…
6回分しかないのに加えて、全く同じ問題はもう一度出題されることはないのでちょっと物足りない気がします。
「類似問題20」は20パターンも類似問題を解くことができるので、この類似問題に出てくる英単語や英熟語をくりかえし勉強すれば十分です!
自分で英検対策をしようとすると、
①文法書(1500円くらい)
②単語帳(1000円くらい)
③過去問(1000円くらい)
合計3500円くらいしますが、このテキストは全部コミで2500円なのでコスパも最高です♪
合格判定シート付きなので、自分の実力を知りたい方にも良きです。
そしてなんと特別にクーポンをいただきました!
購入時に入力すると、2500円がたったの500円になります!
これはほんとにヤバイです。
新形式の問題が20模試も入ってこの値段は破格です。
クーポンコード:GXCWHEN2
※クーポンはどの級のテキストにも使えます
※お一人様一回のみの使用です
5. 新しい級「準2級プラス」が追加に
2024年から新形式となった英検ですが、2025年度には、新設級「準2級プラス」がスタートすると発表されています。
準2級プラスは、準2級と2級の間に位置づけられる級です。
(やはり準2級と2級には差がありすぎると英検も気づいていたようですね)
準2級プラスの位置づけは以下の通りです。
合格基準は1829点(一次試験1402点・二次試験427点)とまさに準2級と2級の真ん中というスコアとなっています。
英検を取得する時は、「何のために英検を取るのか」を意識しましょう。
シンプルに英語の実力を上げたいということであれば合否のみで良いかもしれませんが、英検を大学受験などに利用したいと考えている方は、大事なのは「スコア」です。
2級よりも合格をもらいやすくなった準2級プラスに合格しても、そのスコアが受験で使えるものでなければ意味がありません。
特に大学受験で英検を使用する場合は、スコアで評価がされることが多いです。
「英検〇級を取得したい」ではなく、「スコア〇〇点を取得したい」という目標を持って英検にのぞむことをおすすめします。
いかがだったでしょうか?
総じて、新形式になった英検も、対策を間違わなければ難しいものではありません。
特に、今回大きな変更となったライティングの部分も、演習問題を反復練習すれば必ず高得点を狙えます。
演習問題はとにかくコレ!
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