東大に受かりたいかね?
現役東大生の遠藤和真です。『ドラゴン桜2』の編集に携わったりしています。東大に受かる方法のようなものをまとめてみました。
「東大 合格 方法」でググってみると、たくさんのページがヒットする。
多くのメソッドなどが氾濫しているがゆえに、自分の方針が見えなくなってしまった受験生もいるのではないだろうか。
たしかに、そんな時代のなかでも、ストイックに自分を貫いて勉強できる天才たちはいる。だけれども僕みたいな凡人は、やはり迷走して疲れ果ててしまうこともあると思う。
そこで、僕なりに、僕みたいな凡人が、どうやって勉強と向き合っていけばいいのか、小手先のテクニックではなく、その本質に触れてみたいと思う。
これは、東大以外の大学にも通じる話なので、これを読んでいる受験生の君は、自分の志望校に読み替えて読んで欲しい。
東大は目的ではなく手段
東大受験生に、「どうして勉強しているの?」と聞いてみるとする。
「東大に受かるためです」
こう返ってくる可能性が高いだろう。
実際東大生の話を聞いても、そう思って東大に合格した人は多い。
それで全く問題はないのだが、もしも「東大に受かるために」勉強していて、くじけそうになったら思い出してほしい。
東大は目的ではない。
思い返して欲しい。わざわざ東大を目指そうと思ったのには何か理由があるはずだ。理由なんてなんでもいい。
最先端の研究をして医療の進歩に貢献し、多くの人を救いたいと思ったのかもしれないし、褒められたいとか認められたいとかモテたいと思ったのかもしれない。
どんな理由にせよ、多くの受験生にとって、東大というものは目的ではなかったはずだ。
そもそも、東大のいう「教養」なんて薄っぺらいものを学んだところで、何になるんだろう。
本当の教養とは、止むに止まれぬ衝動に駆られて得られるもののはずで、東大の講義を聞いて得られる知識の断片のようなものではない。
東大の講義自体に価値はない。みんなもっと東大を「利用」すべきなのだ。
東大という信用を使ってほかの活動をしてもいいだろうし、最先端の設備を利用して研究成果を出したりしてもいい。
なんとなく東大を目的化し、なんとなく東大の講義を聞いていれば「教養」が得られるだろうと思っている人間は、東大に来てもおそらく何も得られない。
本来の目的を見失わなければモチベーションは維持しやすくなる。
東大は手段なのだ。
受験を利用せよ
東大が目的ではないことに気づいてしまったら、受験勉強というものは、なんとみじめな作業だろう。
目的のための手段としての東大のためのもので、あまりにも副次的だ。
そんなものはつまらない。でも目的のために受験勉強はしなければいけないのだから、受験勉強の時間を利用しよう。
受験勉強によって、東大に受かる力以上の力を身につけるのだ。
東大に受かる以上の力とは、合格最低点を大きく上回るということではない。そもそも合格最低点を大きく上回る力を身につけることはまったくの無駄だ。
そうではなく、受かった後の人生において活きる力を身に付けたい。
例えば、知的好奇心、探求力、セルフマネジメント力、遂行力、将来の研究のための知識など、なんでもいい。何か一つ自分の中で決めて、受験勉強に意味を与えていると、気持ちも少し楽になると思う。
具体的な勉強方法
では、具体的にどう勉強すればいいのか。僕の考えをここに述べておくと、
PDCAを回す
それだけだ。
PDCAについてはここでは詳しく述べないので、分からなければ調べてほしい。
世の中にはたくさんの勉強法があって、全部は実践できないし、これが絶対にオススメだというものはない。勉強法には向き不向きもある。
勉強法の価値は、「これで受かった人がいるから自分も受かる」と安心を得られるところにしかない。
色々な勉強の試行錯誤を繰り返し、自分がどういう勉強をどういうペースで続ければ、モチベーションを維持しつつ成績を最もあげられるのか、分析しよう。
この力は大学以降も役に立つ。
勉強法については、僕もSNSや『ドラゴン桜2』を使って発信していくので、それぞれ自分に合わせて取捨選択していってほしい。一つの勉強法に取り憑かれて、自分を安心させようとするのはおすすめしない。
最後に
色々なことを書いたが、言葉足らずな部分もあったかもしれない。受験についてはこれからもTwitterやnoteで発信していくので、よかったらチェックしていて欲しい。
そして感想、批判を是非寄せて欲しい。
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