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太田記念美術館24’秋~広重ブルー~
太田記念美術館に行ってきました。
24年秋『広重ブルー』
『ベロ藍』と呼ばれるプロイセン王国で発明された合成顔料、ブルシアンブルーを使用した歌川広重の作品が展示されている展覧会です。
ベロ藍は葛飾北斎の『冨嶽三十六景』にも使用されている事でも有名ですね。
概要
風景画の巨匠、歌川広重(1797~1858)。その作品は今も高い人気を誇りますが、とりわけ空や海の深く美しい青が印象的です。これは1830年頃から浮世絵に用いられたベロ藍(プルシアンブルー、ベルリンブルーとも)と呼ばれる青色の絵具によるもの。その美しさに触発されさまざまな絵師がベロ藍を使って風景画を描きます。当時30代半ばの広重もまたそのひとり。広重は、ベロ藍との出会いから風景画に開眼すると、刻々と変わる空模様や水面を繊細に表現し、人気絵師への階段をのぼっていきます。その後も晩年にいたるまで詩情あふれる名作を続々と生み出し、浮世絵界に不動の地位を築いていきました。
本展では広重のベロ藍を用いた名作の数々を中心にご紹介し、国内外で愛され続ける広重の青の魅力に迫ります。
江戸名所百景 京橋竹がし
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江戸時代の京橋はこんな感じだったんですね。
竹で覆われた、要塞のようになってます。
名所江戸百景 猿わか町よるの景
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猿わか町は、現在の東京都台東区浅草6丁目に相当します。
歌舞伎小屋の中村座・市村座・森田座が軒を連ね
いわゆる『江戸三座』を形成してました。
京都名所之内 あらし山満花
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川の中心が白くなり、下流に向かって細くなっていますね。
だんだん流れが早くなっているということでしょうか。
月に兎
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冨嶽三十六景 相州梅沢左/葛飾北斎
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全体が青でも情景がしっかり映っているのは
さすが北斎のなせる技といったところでしょうか。
感想
広重はベロ藍を用いて描いた風景画によって
人気絵師になっていったので作品も豊富。
空・夜空・川・海・滝…
『冨嶽三十六景 相州梅沢左のように』全体が青という作品もありました。
濃淡によって遠近を表現されたり
ひとつの色でもここまで色々できるものなのかと感動しました。
浮世絵・絵画は奥が深いです。