Lesson Note "Monkと Chuck"

"Thelonius Monk was a perfect example of a creator with a strong inner connection, His writing snd playing were an extension of his personality, and he invented musical jokes that no one had ever thought of before." -Kenny Werner

"セロニアスモンクは自身の内面をありのままに表現することができる創造者の完璧な例である。彼の作品は彼自身の（変わった？）人間性の延長にあって、誰もが想像もしなかったような音楽的なジョークを発明した。”

モンクはとても自由な人間だったということだろう。
自分自身に正直で、素直に感情を表すことができるということ。
Art Tatumなどの超絶なピアニストと比べれば一風変わっていて、間違った演奏をしているようにも聴こえるけれど、モンクは自分自身の演奏する一音一音を信じた。

"He was uninhibited by mind and fortified by spirit. Behind every note was the belief that "This is the truth." He didn`t believe in wrong notes. He believed that they were right notes because he played them."  

”彼は心に抑制されず、魂で奮い立った。全ての一音一音の裏側には『これが真実だ。』という信念があった。彼は間違った音を信じなかった。彼は全ての音が正しい音だと信じた。なぜならそれが自分の音だから。』

ジャズという音楽が創造された時代を生きたアーティスト、タップダンスの世界もそうだけど、前例のない真っ白な世界を突き抜けていった人たちが何故そのような信念の強さを持てたのか、ということが僕はとても興味があります。きっと自分達が創り上げることに対しての興奮や喜びもとても大きかったんだろうなと想像すると、本当に楽しくなってきます。

タップの世界も同じように素晴らしいアーティストが生まれています。
モンクのことを読んで、思い出すのはChuck Greenのことです。
Chuckのダンスはゆっくりとしていて、おそらく初めて見る人たちにとっては「これはうまいのか？？』という印象も与えるかもしれない。
けれど、同世代のタップダンサー達は口を揃えてChuckは天才的なタップダンサーだというのです。それは、Chuckがユニークで、自分に正直に表現できるアーティストだったからだと思います。Chuckの映像を見るたびに大好きにならざる得ないのです！愛すべき人、それが真のアーティストの姿かもしれません。