最高のグラスフェッドビーフの衝撃、現代のナイチンゲール
来る6月26日(火)、この半年かけてボランティアで準備してきた「[特典][試食][見学/試飲][Tips!]ロカボラボ(糖質制限) 2018 by Low Carb Labs」を開催します。本業とまったく関係のないわたしが「なぜ糖質制限?」「なぜこの内容?」と聞かれることが多いので、きっかけと経緯について書きます。次回は、さらに広がるイベント協力の輪、人のつながりを説明します。
■ひとつのツールが万人に当てはまる訳がない
わたしが糖質制限について知るきっかけとなったのは、昨年末、友人T氏に「仕事の効率が劇的に上がる!」と教えてもらい飲み始めたバターコーヒーでした。これは、先日仕事にかまけて切らしたところ、ほかの食事は変わらないのに身体がガス欠になりガクンと機能低下したほど、身体を燃やし続ける威力をもたらしています。
© kazukokotaki
このバターコーヒーに付随して教えてもらったことをきっかけに、日常の糖質摂取についての誤解を知りました。人間の身体は、糖質を摂取すると血糖値が上がり、血糖値が上がるとインスリン(血糖値を下げるホルモン)が追加分泌されます。これを1日3食、朝昼晩と繰り返すと、膵臓も血管も疲れ、精神が不安定になり、内臓脂肪が増えて、生活習慣病や鬱に陥りやすくなります。
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しかしながら日本食はもちろん、どの国でも主食は炭水化物、その主成分は糖質です。人類700万年の歴史の中で、人間が食糧を、安価に確保できる炭水化物に頼り始めたのはわずかこの1万年ほど。人は、文明の発展につれて、もはや身体が処理できる量を超えた糖質を摂取するようになっているのです。
■糖質制限はカスタマイズが必要、たんぱく質と脂質の摂取はもっと重要
上記のとおり、わたしにとってはバターコーヒーが、糖質制限の効果とパフォーマンスを上げるツールです。しかし、人それぞれツールの向き不向きがあり、取り入れる上ではカスタマイズ(調整)が必要です。
糖質制限という言葉も、あたかもひとつのツールのように捉えられがちです。されども、繰り返しになりますがひとつのツールが万人に当てはまる訳がなく、健康に万能薬などありません。糖質は、個々人で摂るべき量が異なります。つまり、個々人にカスタマイズした糖質制限が必要です。
ここで見落としてならないのは、糖質制限という言葉に惑わされて、間違った食事制限をする危険性です。糖質は適正量を理解しながら、それだけでなくたんぱく質と脂質を第一に摂ることが、食事の基本条件です。
■「あなたはたんぱく質が絶対的に足りてない」―不妊の指摘
かくいう私も、糖質制限の意味について本格的に理解し始めたのはこの1月、「機能性医学」(ファンクショナルメディシン)との出会いがきっかけでした。
機能性医学とは、病気を対処療法で治すのではなく、根源となる問題を取り除くという医学アプローチです。
2月初旬には、知人を通じて機能性医学を推進する日本機能性医学研究所 所長 斎藤糧三氏と面会の予約を取ることができ、お話を伺いました。
斎藤氏は、糖質制限を含む健康増進のための食事法、ケトジェニックダイエットの提唱者です。また、ケトジェニックダイエットの研究・普及に努める日本ファンクショナルダイエット協会の設立者・副理事長、そしてケトジェニックダイエットに適した牧草牛専門の精肉店「Saito Farm」の運営者としても知られています。
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Saito Farmでお会いした斎藤氏は、初見で顔を見ただけですぐ「上瀧さんはたんぱく質が絶対的に足りてないよ」と指摘。「たんぱく質を適切に摂り続けると、あなたのその顔はおでこから変わる」という言葉に震撼としました。たんぱく質摂取が担保されていない人が、糖質制限すると、たんぱく質代謝にストレスがかかり、安全性が担保できない可能性がある、と斎藤氏は指摘します。
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芳醇な香りをまとった最高のSaito Farmグラスフェッドビーフをいただいた後、産婦人科医でもある斎藤氏から「失礼だけどお子さんすぐできた?」とズバッと質問。答えはNOのわたしは、たんぱく質の不足が不妊につながるという恐ろしい事実を初めて知りました。
■お金持ちでなくてもガンでも糖質制限
こうした糖質制限の必要性は、一部では常識レベルで理解されているものの、一般にはまったく知られていません。むしろ、「糖質制限=面倒くさい人」というレッテルが貼られます。
斎藤氏との出会いで開眼してから、この糖質に関する知識の偏在、理解の乖離はもったいない、と強く思いました。糖質制限について、誰でも理解できる初心者向けイベントを開きたいと考えました。
そこでまずは、周りの協力者を募りました。冒頭のT氏に声をかけると、それからT氏を指導したM氏、そのM氏が参考にするF氏など、情報の目利き達が連鎖的につながりました。こうして4月には、Low Carb Labs(ロカボラボ)として糖質制限愛好家のグループPeatixを立ち上げました。
よし、斎藤氏に基調講演を、協力者T氏、M氏、F氏にライトニングトークを、とイベント登壇者の構成ができてきました。だがまだ、足りないものがありました。それは、お金持ちでなくても実践できる糖質制限、という視点です。なぜなら、糖質制限と同時にたんぱく質、脂質を必要なだけ摂取すると、必然的に肉や魚の消費が増え、食費が上がるからです。
そしてさらに疑問が生じました。糖質制限は誰もがやってよいのだろうか?我が家族にはアルツハイマー患者もがん患者も居るのに、糖質制限を勧めてよいものか、わかりませんでした。日々料理しながら、子どもの食事も糖質制限すべきなのかも、わかりませんでした。
そこでまずは、自分にとって一番身近ながん治療について、「免疫栄養ケトン食で がんに勝つレシピ」(光文社)を読み、専用の糖質制限の方法を学びました。そしてやはり特定の疾病は、今回の初心者向けのイベントに盛り込むには大き過ぎるテーマと考え、次回以降に企画することにしました。
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■子どもを育てる現代のナイチンゲール
振り返ると今から6年前、自身が子どもを授かった時、「MEC食」(肉・卵・チーズを食事の中心にして、一口30回かんで食べる食事法)について又聞きし、調べもせずに「日本の伝統的な食事が一番。そんな極端な食事はおかしいに決まっている。」と切り捨てました。
今になってようやく、MEC食の意味が分かります。それは、糖質を制限しながらたんぱく質、脂質を摂る、糖質制限食だからです。
こうして子どもの糖質制限について理解し始め、「糖質制限で子どもが変わる! 三島塾レシピ」(主婦の友社)を読みました。次に出会うべきは迷いなく、その筆者、三島学氏でした。そこで恐る恐る三島塾の連絡先、携帯番号に電話しました。
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「三島先生でしょうか?突然失礼いたします。わたくし、自分自身も糖質制限しながら、母親の立場から子どもの糖質制限についても知りたい者でして。ついては勉強会のイベントを行いたい、そこでご登壇いただけないかと思いまして」と事情を説明し、三島塾訪問の予約を入れました。
5月に入り三島塾で伺った話は、まさに現代のナイチンゲールでした。三島学氏は妻子とともに親子たった3人で、不登校、摂食障害、家庭の問題などさまざまな環境にある子どもたちの学習指導と食事を、東京と北九州のなんと2拠点で、朝から晩まで10年間途切れず提供し続けています。糖質制限で自身の糖尿病を克服した三島学氏は、自ら立ち上げた学習塾で、糖質制限を通して子ども達の頭脳と心身のめざましい発育を導き続けているのです。
この三島氏の取り組みに、とてつもなく大きな感銘を受けました。すぐさま、三島氏が出演する「第1回ダイエットグルメフェスローカーボ革命2018」のクラウドファンディングでボランティア運営委員に申し込み、またここで大きなモメンタム(はずみ)を迎えることになります。次回はここでの新たな出会いとその広がりがもたらすパワーについて書きます。
■イベント情報 [特典][試食][見学/試飲][Tips!]ロカボラボ(糖質制限) 2018 by Low Carb Labs
2018/06/26 (火) 19:00 - 22:00 於 東京都中央区銀座7-2-22同和ビル3F会議室
知らないと危ない!食べないともったいない!糖質について"正しく知る"ことからはじめませんか?糖質制限について ~医学、学習、デジタルの目から~ 知る&食べる
【参加対象者】 初心者~
自分の仕事やスポーツのパフォーマンス、お子様の成績などを上げたいと希望されている方
生活改善、ボディメイク、メンタル強化の方法、コツを知りたい方
糖質制限について興味がある方
糖質制限メニューを試食したい方 など
【スケジュール/登壇者(敬称略)】 ※時間、タイトル、メニュー内容は適宜変更されます。
19:00~19:10 挨拶・概要説明 上瀧和子
19:10~19:40 基調講演 「次世代の医療、機能性医学とは」 斎藤糧三
19:45~20:15 特別講演 「子どもの糖質制限 事例 ~健康、スポーツ、学習~」 三島学
20:15~21:00 ライトニングトーク:デジタルマーケティングのノウハウを活かした成功事例
・「データの可視化とアプリ連携」 トーマス
・「糖質制限とフルマラソン」 的場義広
・「究極のボディメイク」 藤原尚也
Q&A
21:00 ~22:00 ロカボディッシュ&懇親タイム (糖質制限メニューを囲んで歓談)
特典1. "メインになるサラダ"でおなじみ"サラド"のイベント特製ロカボサラダをご用意
特典2. 参加者にはもれなく、サラヤ様から健康食品を3つセットのお土産に!
特典3.人気の"バターコーヒー"実演&飲み比べあり
お申込はこちらからhttp://lowcarblabsevent2018.peatix.com
※ 非営利のボランティア運営イベントです。特定の企業を代表するものではありません。
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■糖質制限のきっかけ「バターコーヒーで痩せずにかすみ目が治った話」
http://blogs.itmedia.co.jp/kazukokotaki/2017/12/post_7.html
■イベント着想について「2018年の注目は「糖質」と「バイオハック」と「自己実験」」
https://www.huffingtonpost.jp/kazuko-kotaki/2018-carbohydrate_a_23333450/
※コウタキ考の転載です。