ネットワークビジネスから抜けるために大切にしたいこと
どうも、かずっくです。
わたしは以前ネットワークビジネス団体に所属していました。
カテゴリーとしては「ネズミ講」に当たります。
さいわい1円も払うことなく、家族や友達を勧誘する前にやめることができました。抜けていなかったら大切な人達を失ってしまったと思います。
この記事ではネットワークビジネスに足を踏み入れ、感じた違和感と抜けるために大切にした3つのポイントをご紹介します。
などの参考になれば幸いです。
ネットワークビジネスとの出会いと活動
わたしがネットワークビジネスに出会い、どのような活動をしてきたかをお話しします。
足を踏み入れたきっかけは、合コンにきていた1人の男性でした。
当時のわたしは仕事で人間関係や能力不足の悩みを抱えていました。その男性は悩みを親身になって聞いてくれて、わたしはどんどん信頼していきました。
数回お話しをすると、その男性の師匠を紹介されます。師匠はわたしの悩みに的確なアドバイスをくださり、わたしは思いっきり信頼していきます。そして一緒に頑張る仲間がいっぱいいることを知らされ、参加することになります。
それからは仕事終わりや毎週末にセミナーへ通いました。一度だけ京都へ1泊2日のセミナー合宿へも行きました。そんな生活を4ヶ月間続けました。
当時付き合っていた彼女を泣かせてしまったこともありました。
活動して感じた4つの違和感
所属していた当時のわたしは、基本的に団体で教えられることを信じ切っていました。ですが、それでも違和感を感じるポイントはいくつかありました。
どんな違和感だったかを順に説明します。
以下では、次の用語を使用します。
①ビジネスモデルが不明瞭
グループでは収益の目安として、「まず9人の仲間を増やす。その9人がさらに仲間を増やして、自分含め50人になると月収30万になる」という説明を受けていました。
この説明にまったく納得いきませんでした。「仲間を増やすこと」と「収益が発生すること」が直結していないのです。メンバーもいかに仲間を増やすかしか考えていませんでした。
なぜ仲間が増えると自分の収益が上がるのか、理解ができませんでした。
②先輩が詳しいことを知らない
ビジネスモデルが理解できず、先輩に尋ねました。すると先輩は次のように回答しました。
メンバーのほとんどが詳しいことを知らないのです。ビジネスモデルの全容を知っているのは、師匠より上の人たちだけです。末端で動いているメンバーには何も教えてくれません。
③リスクの高いビジネスをする
1つだけ教えられていたビジネスがあります。
「人数が集まったら自分の店舗をオープンする」というのを教えられていました。
店舗はリスクの高いビジネスモデルの1つです。在庫を抱えますし、土地代だってバカになりません。なんのブランド力も持たない自分が、しっかり商品を売っていけるとは思えませんでした。
なぜ販売力のないわたしの初手ビジネスが「店舗」なのか、さっぱり理解できませんでした。
④師匠の商品を買わされる
①〜③の答えの一端が、ここで垣間見えます。
メンバーは師匠の商品を買っていました。師匠が販売するサプリやシャンプーなどを愛用していました。師匠からは「感謝の気持ちとして、師匠の商品を買う」を教えられました。
この光景を見て、店舗ビジネスに合点がいきました。師匠の商品をメンバーが買うことで、店舗の売上が成り立っているのだと思います。だから月収30万が成り立つのだと思います。もちろん、これだけではないと思いますが。
さいわい強制ではなく、わたしは購入し始める前に抜けたので、お金を取られずに済みました。
⑤毎月お金を師匠に預ける
最大のイミフがこれです。「毎月15万円を師匠に預ける」というシステムがありました。
なぜ信用できるかわからない赤の他人に、15万という大金を預けなければならないのか、本当に謎でした。
先輩に聞くと「将来店舗を持つための準備を師匠がしてくれているんだよ」と教えられました。まったく理解できません。だったらどう準備して、どうお金を使うのか教えてください。
⑤に関しても、わたしは払う前に抜け出せたので、本当に運が良かったです。
以上の違和感があって不信がどんどん募っていき、抜け出すことを決意します。
抜けるために重要な3つのポイント
ネットワークビジネスを抜けるときに、わたしが重視したポイントが3つあります。
1つずつ説明していきます。
①納得できないビジネスはやらない
前章であげたような違和感を大事にしてください。あなたが「なんで?」と思ったら、思考停止せずに調べたり聞いたりしてください。そして結局わからなかったらやめましょう。
ビジネスにはリスクが伴います。リスクを十分に理解せずに続けるべきではありません。ビジネスの全容が見えず、自分がやっていることが理解できないのであればやべるべきです。
②自分にとって大切なことを重視する
自分が大切にしたいことをよく考え、優先するようにしてください。
・あなたには大切な家族や友人はいませんか?
・その活動は大切な関係を切ってまでするものですか?
冷静になって今一度考えてみてください。
わたしが団体を抜けられたのは彼女(今は妻)がいたからです。彼女との関係とネットワークビジネスの活動を天秤にかけたとき、彼女を大切にしたい想いが勝り、抜けることができました。彼女には本当に感謝しています。
ネットワークビジネスでは大半の時間を活動に充てさせられます。なので活動以外にかける時間はなくなります。しかも勧誘によって大切な人との関係も壊しかねません。
もう一度、自分にとって何が大事なのか考えてみてください。
③意思をブラさない
組織によっては猛烈な引き止めをくらうようです。引き止めをくらったとしても、意思をブレさせてはいけません。
先ほど自分にとって何が大事なのかを考えたかと思います。大事なものを守るためには、毅然としてお断りしなくてはいけません。
ネットワークビジネスとはいえ短い期間でもお世話になると、恩を感じることがあるかと思います。ですがここでキッパリと縁を切りましょう。
後腐れなく終わるためにも、LINEや電話帳からメンバーを削除することをおすすめします。
最後に
実をいうと、わたしはネットワークビジネスの活動を通して学んだこともあります。
これらをセミナーを通して学んだことで、今でも自分の心の奥にあります。そういう意味では当時活動した時間は無駄ではなかったと思っています。
とはいえ大切なものを失ってでも行うことではありません。ビジネスの形はたくさんあります。自分に合ったやり方を選べばいいと思います。
あなたやあなたの知り合いの時間・お金・大切なものを失う前に、少しでも早く抜け出せることを願っています。