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僕を再びJリーガーにしてくれたプロジェクト

福島ユナイテッドFC 33 佐藤和樹です!(現在はヴァンラーレ八戸)

前回の記事、読んで頂きありがとうございます。
たくさんの人に読んでもらって嬉しいです!
まだの方は是非読んでくださいね!


さて、今回はあるプロジェクトのお話です!
実際に僕も参加したのですが、本当に素晴らしい経験をさせてもらったので発信しようと思いました。

最後まで読んでもらえると嬉しいです!



今年の2月に立ち上げられたプロジェクト。

昨年プロサッカー選手を引退された増嶋竜也さんが発起人となり設立されたクラウドファンディング

「#Reback -もう一度Jの舞台へ-」

色んなメディアに取り上げられていたこのプロジェクトなのですが、

実際はどんなプロジェクトだったのか。

このプロジェクトに参加して僕が感じた事や学んだ事を書いていきたいと思います。

#Rebackってどんなプロジェクト?

今シーズンは新型コロナウイルスの影響でJリーグクラブの運営状況が苦しくなり未所属になっている選手が溢れている状態となっています。

未所属になっている選手は十分に練習する環境がなくトレーニングに限りがあり困っています。

もしかしたら突然練習に参加してほしいとクラブから打診があるかもしれません。

しかしこのような状況ではコンディションが整っておらず普段の力を発揮する事は難しく、もっと言えば怪我のリスクも上がります。

未所属の選手が怪我をしてしまうとさらにチームと契約する事が難しくなってしまいます。

サッカーを続けたいと言う思いだけでは叶わない現実があります。


本当に難しい状況に身を置かれています。

そこでそんな選手を集めてトレーニングキャンプを行ってコンディションを整え一人でも多く再びJの舞台に戻る事を目指す。

と言うのがこの#Rebackと言うプロジェクトです。


そして僕もそんな未所属の選手の一人でした。
ヴァンラーレ八戸を退団してから満足行くトレーニング環境がありませんでした。
1月、2月の青森県八戸はこんな感じです。

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雪で道も真っ白です。
こんな状況なので満足のいくトレーニングが出来ませんでした。

出来るトレーニングと言えばジムに行くか
たまに雪の上を滑らないように走ったりするくらいです。

元チームメイトのホンヨンくんがYouTubeに自主トレの様子をあげてるので観てもらった方がイメージつくと思います。
※これでも雪が落ち着いてトレーニングが出来ているほうです。

めちゃくちゃいい天気ですが気温は−3度。
所々凍ってるし満足いく環境とは程遠いです。

そんな状況の中、いつ来るかわからないチャンスに備える。

前向きにはやるけど、本当のところは、

大きな不安を抱え、大好きなサッカーを続けるモチベーションさえも薄れていってしまう本当に苦しい毎日でした。



#Reback -もう一度Jの舞台へ-

そんな状況の中、このプロジェクトと出会いました。

実際に参加してみて、率直に、本当に素晴らしくそして有難いプロジェクトだなと思いました。

大阪にあるJ-GREEN堺と言う素晴らしい施設に宿泊して毎日芝生のグランドでしっかりとトレーニングをする事が出来ました。
約3週間のキャンプで4試合もの練習試合も組まれており試合勘までも戻す事が出来ました。
ジムもいつでも利用可能で、しっかりとした三食のご飯付き。
トレーナーも帯同してしっかりとケアも出来るし、走り方などのフィジカル的な事や脳科学トレーニングと言った専門的な知識を持った方もサポートして下さり色んな事を吸収できました。

コンディションを整えるだけでなく、自分の足りないところのスキルアップもする事が出来ました!

本当にJリーグクラブのキャンプと遜色ないくらいの素晴らしい環境でした!

そして何より、それぞれで境遇や考えは違うけどまだサッカーがしたいという共通の思いを持つ選手と時間を共にする事は本当に刺激的で八戸で黙々とトレーニングをしていた頃に、忘れかけていたサッカーに対する情熱や向上心を取り戻す事が出来ました。


「自分はまだまだ」
「もっとサッカーが上手くなりたい」

改めてそう強く思えるようになりました。

このプロジェクトはサッカー選手に大切な心・技・体の全てを整えてくれました。

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そうやっていい方向に進めば、物事は自然といい方向に進むものです。


プロジェクトの最終日の前日に福島ユナイテッドFCから練習参加の依頼が来ました。

この写真は急だったにも関わらず、みんなが
「頑張ってこいよ!」
と送り出してくれた写真です!

限られた期間でしたがいい出会いがあり素晴らしい仲間がまた増えました。

本当に励みになったし、嬉しかったし、期待に応えたいと思いました!

支援して下さった皆さまへ


結果的にその練習参加を経て福島ユナイテッドFCと契約する事が出来ました。


もし八戸でトレーニングしていたらコンディションが整わず、力が発揮出来ず契約する事が出来なかったと思います。

このプロジェクトは、最終的に713人の方からの支援により6,781,576円と言う金額が集まりました。

その他にも運営に関わって下さった方やリターン品を送ってくれたたくさんの選手方。

それにより、僕はまたサッカーをする環境を手にする事が出来ました。

大好きなサッカーを続ける事が出来ます。

このプロジェクトに関わって下さった皆様には本当に感謝しかありません。

よく「感謝の気持ちを持ちなさい」などと言いますが、このプロジェクトに参加する事により
たくさんの人からの支えを感じる事が出来、より深い意味で感謝の気持ちを持てるようになりました。

もちろんこのプロジェクトに参加する事は本意ではありません。
所属先が無くなって参加してるわけですから。
参加せずにキャリアを進めるのが理想です。

それでも僕は本当に

このプロジェクトに参加出来て良かったと思ってます!

僕も色んな事があってチームが決まらず、ネガティブな感情を持ってしまう時もありました。
でも今振り返ると今の僕には必要だから起こったんだと思います。

苦しかったけどその分、学びがあり本当に素晴らしい経験が出来ました!

起こる事全てに意味がある。

このプロジェクトを通して学んだ事を大事にして713人の方に「支援して良かった!」と思ってもらえるように福島ユナイテッドFCで頑張りたいと思ってます!

最後まで読んで頂きありがとうございました!


p.s.
写真ではマスクはしてないですが普段のマスクの着用、消毒、合流前のPCR検査やご飯時の手袋着用など感染予防対策をしっかりした上での活動でした。

増さん本当にありがとうございました!
Jのピッチで恩を返せるように頑張ります!

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佐藤和樹 Sato Kazuki
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