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【フランス】警官の顔をネットに晒すのを禁止?

個人情報が晒される恐怖を抱える警官

フランスでは近年、市民によるデモが多発しており、それと同時にデモを鎮静化するために警官が暴力行為をしてしまうケースが起きています。

アメリカでのBlack Lives Matter運動から見られるように、警官が職務の範囲を逸脱して、暴力行為をしてしまうということは残念ながら起きてしまうのが現実です。


しかし、すでに暴徒化したデモ隊をどうやって止めるのか?


パリ郊外では先日、鉄の棒や火薬で武装した市民によって警察署が襲撃されました。

そして、暴力行為の批判にさらされている警察としては、自分たちの行為がネットに晒される恐怖を感じながら、デモの鎮静化を行わないといけないのです。

ネットによって、個人情報が特定される時代。そこから今度は自分や自分の家族に危険が及ぶ可能性もあります。

警官の顔をネットに晒すことを禁止

この事態を受けて、フランス政府は市民が警官の写真や動画をSNSにアップロードする際には、顔にモザイク処理を施すことを義務付ける法律を可決しようとしています。

違反した場合は禁固1年もしくは45,000EUR(約550万円)の罰金とかなり重い内容です。

また、犯罪多発地域ではドローンによる監視もできるように法律を制定しようとしています。


そうするとどうなるか?


当然、この方針にはジャーナリスト含め、多くの方が批判をし、そしてこの法律の試行に対するデモが起きているという状態です。

政府としては、警察の暴力行為のアップロードを禁止したのではなく、そこから個人の特定ができないようにしたということですが、これによってさらに警察の暴力行為が増えることを危惧する声もあります。

フランス人の政治に対する関心

フランス人の政治に対する積極性は見習うべきものがあります。高校生でも、政府の方針に反対する場合は学校封鎖して抗議活動を行うのがフランス人です。

デモ自体は政治に対する意思表示として尊重されるべきであるし、フランス人のほとんどは平和的なデモ活動を行っています。

そんなフランスだからこそ、このような議論が起きるだと思います。非常に難しい問題ですが、立派に議論する価値のある内容だなと思います。

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