![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/21890083/rectangle_large_type_2_423450918f37c61d6e30938d3d530925.jpeg?width=1200)
Photo by
kanam
Alles Gute zur Hochzeit.
前略、お元気ですか?ご無沙汰しています。招待状をありがとうございました。残念ながら出席できないので、お手紙を書きました。
ご結婚、おめでとうございます。
大学一年生の頃。学年がだいぶ上だったはずの先輩となぜか机を並べて、毎週ドイツ語の授業を受けたこと。昨日のことのように思い出されます。二人ともサボりすぎて、先生に目を付けられてましたね。でも先輩はいつも、発音を褒められていましたね。
そして、テキストの上で二人、ドイツ旅行をしましたね。
ミュンヘンの市場で、得体の知れないドイツ料理を食べたり。これはいくらですかって、デパートで何時間も値段を訊いて回ったり。免許もないのに、ロマンチック街道を車でひたすら走ったり。
僕にとってはその全部が、とてもいい思い出です。
僕にも色々なことが起こり、大学の卒業は先輩と同じ頃でしたが、独身の卒業は先を越されてしまいましたね。さすが先輩です。
Alles Gute zur Hochzeit.
「結婚おめでとう」という意味です。インターネットで調べました(ドイツ語の勉強はサボってばかりいたので、あまり覚えていません)。
それでは、よい結婚生活を。人生の単位を落としてばかりいる僕には、永遠だとか愛とかは、まだよくわからないけれど。
先輩の幸せを、心から祈っています。