皆さんに大切なご報告
メディア事業を開始して約1年。
結論から言うとTomoshi Bito株式会社は
ニュースアプリ「Social Post」を停止します。
まずは、ここまでニュースアプリを利用していただいた皆さん、
そして、応援してくださった皆さん、本当にありがとうございました。
なぜこのニュースアプリを停止するのか順をおってご説明させていただくとともに次に何をするのかも付け加えてお伝えできたらと思います。
長文になると思いますが、一読いただける幸いです。
ニュースアプリをストップする理由1つ目
未認知の人に社会や政治のことを知るきっかけを提供できなかった
”みんなの意見を知ることができる”ニュースアプリ「どっち?」という打ち出し方で、社会や政治に対して未認知の人に知るきっかけを提供したいと考えていましたが、実際は、社会や政治に関心のある人が使うアプリになっていたのが実態です。
アプリをダウンロードするハードルも高い上に、日本では社会や政治のニュースに興味がある人が少なく、ニュースアプリを毎日使い続けることが難しいと言うこともわかりました。
ネット社会になり、自分の好きな情報しか取りに行かない中で、自分が全く関わりのない情報を取りに行かない。
”みんなの意見がわかる”というフックが未認知の人に刺さらなかったという結果でした。
ニュースアプリをストップする理由2つ目
関心層にアプローチしても社会は変わらない
未認知の人をアプリに巻き込むことが難しいと判断し、
社会や政治に興味、関心がある人が理解を深めることができるニュースアプリ「Social Post」に変更し、運営しました。
変えやすい所から変えていき、社会を変えることにしたのです。
しかし、僕たちの存在意義としては、Tomoshi Bitoという会社名にあるように多くの人の心を灯し、一人一人が社会問題を自分事にできる社会を実現すること。
関心層にアプローチするのではなく、
未認知の人にきっかけを提供することが僕たちの役割なのです。
環境やタイミングなどによって社会や政治のことを知るきっかけがなかった人に知るきっかけを提供し、未認知を打破したい。
実際、ニュースアプリを運営している中で”知る”という壁は自分が思っているよりも分厚く、ハードルが高いものだということを痛感しました。
2019年の流行語大賞にノミネートしている#Kutoo、
16歳のグレタさんが呼びかけたグローバル気候マーチなど
諸外国ではホットワードとして取り上げられ、僕自身でも当たり前のように知っている言葉。
そんな言葉でさえ、コミュニティが違えば、全く知らない。
そして、日本人は社会や政治のことに関わりがあると認知している人が少なく、面白くない、難しい、必要ないと感じている人が多いのが大半だと思います。
だからこそ、関心や興味のない人に対して
きっかけを提供することが必要なことだと認識しています。
正直言ってめちゃくちゃ悔しい‥
2つの大きな理由によって、
自分たちは誰に対して何をしたいのかを考え直した結果、
「Social Post」を停止するという決断をしました。
新卒の時にプランニングした時には、
教育事業でしたが、僕たちが選択したのは、メディア事業でした。
メディアのことをしたことがなかった僕たちがアプリを作り、運営していくことが出来たのは、多くの人のご協力があったお陰です。
どっち?立ち上げアンバサダーとして
アプリリリースの際にコメントやシェアをしていただいた方々。
僕たちのアプリには欠かせなかったコメントを毎日書いていただいた方々・オピニオンリーダーの方々。
メリットがなかなか提示出来ていない中で人の紹介や広報して頂いた方々。
たくさんヒヤリングやアドバイスを頂いたボーダレスの方々。
アプリのトンマナやアイコンなどを作成して頂いたバックアップの方々。
僕たちの事業を成長させるために何度も壁打ちをして頂いたバディの方々。
迅速にアプリ修正を対応して頂き、事業を本気で応援して頂いたウェブライフの方々。
たくさんの方が応援して頂きました。
その期待に応えれるよう取り組みましたが、このような結果になりました。
シンプルに悔しいです。
今まで積み重ねてきたことを手放すことが怖く、なかなか決断することが出来ませんでしたが、、次のステップに進むために決断しました。
ニュースアプリをして思ったこと‥
約8ヵ月メディア事業として
僕自身も多くの以前まで知らなかった社会問題をたくさん知りました。
環境、貧困、ジェンダー、ホームレス、地方創生、子どもの貧困、障がい、自殺など。環境問題の中にもリサイクル、大気汚染、海面上昇、農業など様々な問題があり、本当に沢山の社会問題があります。
そういった問題を知るたびに心が痛くなります。なぜこんな状況になってしまうのだろう。悔しくやるせない気持ちになります。これまで知らなかった社会問題を知るたびに、知らなかった方が幸せだったのかもしれないと思うこともあります。
”とは言ってもどうしようもない。”
この一言で問題を放置はしたくないし、諦めたくないんです。この言葉こそが結果的に当事者の”自己責任論”に帰着していると思うからです。
人と人とが集まれば、自ずと問題は出てくるのは当たり前のことです。
社会の問題は絶対的になくならないと思います。だけど、社会問題を解決する方向に持っていけることはできます。
当事者だけの力では解決できないから社会の問題として取り残されます。
そんな問題を解決するためには、”僕たち自身がその問題を知り、声をあげること”がとても大切です。
ポジティブな面もあり、社会の問題に対して問題意識をもち、行動している企業や個人も多くいることも知ることができました。
少しずつではありますが、社会問題に対して声を上げる人がいることも事実であるので、様々な社会問題が危機的な状況にある中で、多くの人に問題や問題解決の取り組みを知ってもらうことが今の日本に必要なことだと強く思いました。
市民が声をあげないと社会の問題は解決しない。
そのために、未認知の人にそういった情報を届けるが実際なかなか届かない。未認知の人が人間的に悪いのではなく、環境や社会システムがよくない。だけど、社会問題の当事者は今の苦しんでいるのだから、早く問題に気づいて欲しい。といった行き場のない葛藤があったことも事実です。
今後はどんな事業をするのか?
じゃあ、僕たちはどんな方法で”社会問題が自分事になる社会”を目指すのか。
映像によって、全ての人に社会問題に関心を持つきっかけを提供する教育事業をスタートさせます。
映像には人の心を揺さぶる、きっかけを与えるような力があると思います。
実際、「トゥルーコスト」というドキュメンタリー映画を見て、環境問題や貧困問題に関心を持った人がいるように、映像は人の心を動かすことができるツールです。
そういった良質な映像を教育現場という強制力の働く場所に導入することによって、社会問題を知るきっかけを提供するアプローチ方法です。
また、事業の詳細が決まり次第再度皆さんにご報告させていただきます。
最後に‥
改めまして、「どっち?」や「Social Post」をご利用いただいた皆さん本当にありがとうございました。
今後は手段を変えて、”社会問題が自分事になる社会”の実現に向け、取り組みますので、今後ともTomshi Bitoをよろしくお願い致します。
Tomoshi Bito株式会社 藤田一輝
▶︎藤田一輝のTwitterアカウント◀︎
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