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アイマール監督が考える現代サッカーの育成論 『ドリブラーの生み出し方とは』
現役中は元アルゼンチン代表として活躍し、現在はアルゼンチン代表U-17の監督を務めているアイマール監督。メッシ選手が幼かった頃、憧れていた選手だったということでも有名です。
2015年、メッシ選手がバロンドールを受賞した際に、メッシ選手が憧れていたアイマールさんから直接ビデオメッセージが届き、感動的な授賞式になったのが印象的です。
そんなサッカー大国”アルゼンチン”のレジェンドでもあるアイマール監督が『現代サッカーの育成論』を語っています。
" En el club lo que podemos hacer nosotros es darles un poco de ese juego puro. Porque esa parte de jugar en la calle en libertad ya no la tienen como la teníamos nosotros hace 30 años "
— Darío Fernández 🇦🇷 (@daroFernandez78) April 16, 2021
Pablo Aimar pic.twitter.com/RbMiYRmzkI
現代社会とサッカーを照らし合わせたアイマール監督が考える「育成論」がわかります。
・子供に戦術は必要なのか
・以前のアルゼンチンからたくさんのドリブラーが生まれていた理由
・現代社会とサッカーの課題
という視点から過去と現在を比べています。
それでは、詳しく見ていきましょう。
【子供に戦術は必要なのか】
アイマール監督:「子供の頃と大人になってからは大きな違いがあるように思います。戦術やボールポゼッションにしても、グアルディオラ監督のチームがやっていることは素晴らしいですよね。彼のサッカーを観るのが大好きですし、僕は永遠のファンです。
これはあくまで僕の意見ですが、10歳の少年が同じことをやる必要はないと思っています。
なぜなら、マフレズ(アルジェリア代表)は小さい頃にドリブルすることを許されていました。だから、サイドで待って、1対1を仕掛けることができるのです。それは彼が10歳の時にドリブルを許されていたからです。
もしかしたら、監督がドリブルするなと言っていたかもしれませんがね(笑)」
【参考:実際のマフレズ選手のプレー】
【なぜアルゼンチンからたくさんのドリブラーが生まれていたのか?】
アイマール監督:「もし僕が今日ギターを始めたとして、ギターの先生に弾き方やどのようにしなければいけないのかを言われ、明日も明後日も同じことを言われ続けたら、家では弾きませんね。
僕たちは30年前、3時間の練習後でもサッカーをしていました。なぜなら、環境が違ったからです。
今の子供たちは、チームに行く数時間だけしかサッカーをしなくなっています。
以前、野生のようにストリートサッカーをしていた頃は、また抜きがだめだと誰にも言われなかったので、また抜きのやり方は知っていましたし、また抜きをされたら、相手は削りに行ってましたね。その野生で身につけたものを、今の多くの子供たちは持っていません。
だから、チームで私たちができることは、純粋なサッカーを少しでもさせてあげることです。彼らは僕たちがチーム以外の違う場所でサッカーをしていた2、3時間を持っていないからです。
もし、その2、3時間違う場所でサッカーをしていれば、チームで2タッチ以内と言われても対応できます。
私たちがチームに通っていたときは、2タッチ以内と言われても、ストリートサッカーで他のことは全部やっていたので、対応できていました。
したがって、チームに行く1時間半だけしかサッカーをしなくなった今、チームで2タッチ以内と決められたら、週末の試合で誰もドリブルしないのは、普通のことです。」
【まとめ】
時代に合わせた育成方法が必要であるということは、どの分野に置き換えても言えることでしょう。
アイマール監督は「野生」という言葉を使って表現していましたが、大事なキーワードですね。
【参考:アイマール監督の現役時代のプレー集】
🇦🇷 An Argentinian playmaker admired by Maradona and Messi...
— UEFA Champions League (@ChampionsLeague) May 12, 2020
😎 @valenciacf & @SLBenfica legend Pablo Aimar 👌#UCL | @PabloAimarOK pic.twitter.com/uk3MZNq7rU