恐怖 都内新聞配達員寮での怪異
タイトルが不穏になってしまいましたので、まずはこちらの可愛らしい画像をお楽しみ頂いてから本題に入りたいと思います。
程よく中和されたところでお話し致します。
今から15年程前、私が20歳ぐらいの頃、場所は東京都文京区の下町でございました。
その時私は新聞配達をしながら学校に通っておりまして、その働いている新聞屋の寮に住んでいたときに体験したお話でございます。
その新聞屋を一言で申し上げれば「混沌の苗床」とでも申しましょうか
4階建てのビルの一階が新聞屋でその上が寮になっているのですが、まずボロさが半端ではありません。
築50年位経ってるんじゃないかって位にはボロボロなんでございます。
そして授業員は私を含めて全員イカれておりました。
突発的にキレる甲高い声のハゲと無茶苦茶な契約を取ってきて尻拭いを私にさせるクソみたいなチャラ男が特に印象的でしたが、それはまた別の機会にお話いたします。
ここらで箸休めも兼ねまして、一つお耳汚しをば
交尾とかけまして命がけの決闘と解く
その心は
生死(精子)をかけた戦いでございます。
ありがとうございます。ありがとうございます。座布団は2、3枚頂ければ結構ですよ。
おい、山田早く持って来い。グズがよぉ。
さて、怪異が起こりましたのは私が住んでいた二階の洗面所、時分は夜10時位だったかと思います。
二階の寮はこのようになっておりまして
壁壁壁壁壁壁壁壁 玄関 壁
トイレ 洗面台 壁
壁
壁壁壁壁壁壁壁壁 壁
私の 壁 壁
部屋 ド 壁
ア 壁
壁壁壁壁壁壁壁壁 ドア 壁
他の人の
部屋
まぁトイレと洗面所が共同だった訳です。
私以外にはもう一人住んでいるだけの本当に狭い寮だったんですな。
で、部屋を出て玄関までの廊下部分には蛍光灯がついていたんですが、その日はちょうど蛍光灯が寿命を迎えたようで、廊下部分は真っ暗だったんです。
私は洗面所に歯を磨くために向かったんですが、もう洗面所も真っ暗でね。自分の歯ブラシが何処かも分からない状態なんですよ。
よーく目を凝らして見るとうっすら見えてきたので、パッと歯ブラシを手に取ったらですね
ヒヤッ
とした感触が私の手の甲に触れたんですよ。
「あれ?なんだ?」と思って、暗闇の中よーく目を凝らして自分の手の甲を見つめてみたんですね。
で、だんだん薄っすらと自分の手の甲ってのが見えてきて、何か黒っぽい物が手の甲についてるんで確認するために手の甲を顔に近づけたらですね
それ
でっかいゴキブリだったんですよ
そこからはもう半狂乱ですよ。
歯ブラシなんかほっぽりだして、必死に黒い悪魔を振り払ってどうにかこうにか自分の部屋まで戻って、あとはずっとガタガタ震えてましたね。
ここで一句
オバケより
遥かに怖い
コックローチ
ご清聴ありがとう御座いました。
私PNFamiliar(ぴーえぬふぁみりあ)という名義で楽曲配信や動画投稿も行っておりますので、ご興味のある方是非一度検索してみて下さい。
最後までお読み頂きありがとうございます。
また次回お会いしましょう。さようなら。