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●成長実感や貢献感が感じられない会社はきっと続かない

今年に入って、平日note毎日更新にチャレンジしているものの、研修や企業訪問が入ると時間的に無理であることに今更ながら気づく・・・ 
 
TOCの7割稼働に沿って目標、月日数×7割修正しよう。
31日の月は更新22日、30日の月は21日、2月は20日。

自分の能力以上のこと、がんばっても物理的に無理は事故のもと。
 
改めて、毎日更新している方のすごさ・能力を尊敬し、自分の能力を上げる努力をしつつも、まずは今、出来ることを積み重ねようと思います。 
 


●シュミレーションを通じて感じる「働く人」の気持ち

 
改めまして
2/27.28やおやおTOC
 
今回は受講者さん5名。
TOCは1卓6名で一つの会社運営のシュミレーションをするため、私も1員として中に入ってました。

研修のサポートの際は主に工場長役として集計表を書き、一日の仕事「入る量」と「出る量」「残業数」「在庫数」「出荷総数」を記載していて、この時は俯瞰して見ていますが、 今回は中に入ったのでいつも以上に「働く人の気持ち」を感じていました。 
 


第1ゲームはバランスをとる会社のシュミレーション
社員さんや機械の能力はサイコロで表現しています。
今回はペットサロンを経営する会社とし、「受付・カウンセリング」「準備・下処理」「シャンプー・ドライ」「カット」「仕上げ」「お帰り・カウンセリング」の6工程
 

1ゲーム目終了の写真


在庫グラフ、初期在庫24でスタートしたのが倍以上の62まで膨れ上がり、出荷実績は出荷計画や需要70に対して50

人や機械の能力は各工程にサイコロ1ケで平均3.5で20日稼働。
ゆえに計画70は計算上可能なはずなのに、未達・・・
 
(TOCは製造業をモデルの経営理論なので、ペットサロンはじめ他業種のシュミレーションは少し変換が必要ですが、それでもどの業種でもリアル「あるある」に実感できるのは渋滞学と同じ物理(モノの流れ)の真理ゆえに思います。
 

●「人はそもそも善良」ゆえに仕事を増やしてしまうと感じたこと

 
この後の昼食時間・スピーチタイム
研修恒例の「どこの誰・なぜ来たか」
 
私がその時感じたこと、グラフを見ながら話ました。
 
「人はそもそも善良である。だからこそ、お客さまの要望に応えたく、能力以上でもがんばってしまう。がんばるゆえに仕事が積み上がり、結局、やりかけ仕事(仕掛かり品)溜まってしまい、疲弊する・・・」
 
「病院売店時代のスタッフたちとの仕事の状況
 
スタッフたちはみんなとても良い人たち。
良い人たちゆえ、お客さまに喜んで欲しくて、がんばる。
 
欠品するとお客さまが悲しむから欠品はいや。
作業も在庫もグラフのように伸びていく。
 
経営者である私や父は在庫=お金であって、倉庫がパンパンになっていくのはお金が寝ていることとわかっていても、
 
スタッフたちがお客さまの喜びのために自分で考え、行動することに
 
想いを尊重しながら経営・数字の話を伝える術(すべ・知識)がなく何も言えずにいると
 
商品の先入・先出、在庫チェックはじめ作業が膨大に増えて
本来接客を大事にしたかったはずが目の前のモノの管理に追われ
 
大事にしたかったはずのスタッフたちが
 
家の都合や体調不良で辞めてしまう・・・
 
なぜこんな悪循環が起こってるんだろう・・・と思いながらも
私は毎年の契約更新に追われていた・・・」
 
・・・ことを思い出し、スピーチしました。
 

第2ゲーム終了時の写真

 
じゃあ、投資をしようと6工程中、5工程に投資をし、人も機械も「バッチリです!」と意気揚々と張り切る「投資をする会社(ボトルネックを無視して)」の2ゲームは赤マジックのグラフのように、在庫・仕事がテッペン越えるまでに伸び上がり、お客さまの要望にお応えできるものの、資金ショート。
 
表立って(おもてだって)は売上もよく流行ってるように見えても、翌期に税金払えない、黒字倒産に陥る・・・
 

●経営数字最高でも成長や貢献が感じられない会社は続かないと感じたこと


 
そして・・・
2.5ゲーム目はじゃあ、自分たちで潰れかけた会社を立て直そう!
 
・・・と自分たちで再建案を考えてシュミレーション
 
今度は成績は過去最高、仕事の速さも最高、月の半分は休みで社員満足度も高いはず!・・・・・・
 
なのに・・・・
 
働いた人たちの気持ちはとってもモヤモヤする・・・
 
そこで感想を共有・メリットデメリットを書き出す。
 

メリットは「20日勤務が10日勤務になったこと。」くらい
 
デメリットは「(楽しくない)続かない」「スキルが磨けない・成長が感じられない」「無表情」「達成感がない」「あの時の輝きが・・・」
  
研修はこの後、「ボトルネックに合わせる会社」「バッファ(余裕・余白)を持つ会社」と続きますが
 
2.5ゲームの経営・数字や福利厚生が良くても「成長実感や貢献感が感じられない会社はきっと続かない・居たくない・社員さんに支持されない」
 
ことの気づきが頭で理解していた以上に大きかったです。
 

●「組織の社会的価値」と「個人の自己実現」の矛盾を包括し探究する冒険的世界観に向けて


 
業務フロー作成ののちの最後の講義のホワイトボード
 

上層にある「組織の社会的価値」と下層にある「個人の自己実現」
 
その間を「組織のらしさ」「組織の出来ること」を行き来していくこと。
 
これらは相反するものではなく、矛盾も包括しながらみんなで知恵を出し合い、探究していくのが、冒険的世界観への変容になっていく
 
***
 
このホワイトボードに書かれたことは今回初めてみたもの。
私もまだ理解しきれてませんが、
 
2.5ゲームの経営・数字や福利厚生が良くても「成長実感や貢献感が感じられない会社はきっと続かない・居たくない・社員さんに支持されない」 
 
これを一緒にゲームで体感できたことは頭の理解から腹落ちするために、とても良かったと思いました。
 
改めてTOC研修の面白さ・奥深さを感じていた1/28.29のやおやおTOCでした😊
 
 

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