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日記 首都高速の憂鬱 


羽田空港まで人を迎えに行った。
羽田空港は何年ぶりだったか。
湾岸高速から首都高、数年に一度、来るたびに高層ビルが立ち、景色が変わり新たな高速道が整備されていて恐怖感しかない。
周囲の車は全面的に敵に見えてくる。流れる景色は完全にSFの世界になっている。映画ブレードランナーの映像のような世界。
僅かな車間距離で100キロぐらいのスピードでたくさんの車が犇めき合う。時速100キロは1秒に約30メートル位進んでしまうスピード。同じ速度ではとなりの車は止まって見える。
カーオーディオは軽快な音楽。欺かれる。途中3件の事故。
パトカーが飛び救急車が舞っている。やみくもに暴走族まがいのセリカで首都高速をかっ飛ばしていた若いころが嘘みたいだ。
途中、頭上に複雑なルートを示す巨大な道路案内が現れるが瞬時にそれを理解することは不可能。 もはや高齢ドライバーが云々というレベルの話ではない。
ターミナルで方向を間違えたら、 降りるべきインターを降り損ねたら状況は最悪になる。一旦高速から降りて一般道へ、交差点で180度向きを変え、また高速へ。成功確率30%。時間と高速料金の多大な損失だ。
高速を運転中、途中のコンビニで買った「柔らかいサキイカ」がコンソールの間から袋ごと落ちてしまった悔しさ。「柔らかいサキイカ」を拾うために一旦わざわざ高速を降りようかと本気で考えていた。 


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