思いよ。 とどけ!

思:田(囟:幼い子の脳)と心から成ります。
頭と心で感じるって古代人は考えたのでしょうな。

ずっと以前の話です。 
ボランティアで児童施設へ月に数回、お邪魔していました。

 施設では、重い病気や身体に障害をもった子供たちの話し相手になって遊んでいました。


ある時、別の児童施設(育児放棄や虐待など施設)の子供たちと交流会があって互いに距離をとったり照れながら友達になっていく空間が気持ちいい。


いつもの様に、重度の障害で寝たきりの幼女に声をかけた。

この女の子は会話を自由にできません。 
ひと言ひと言全身の力を振り絞って声を発します。

私が話している言葉にうなずいたり、首を振るしぐさで会話をするんです。

あれ、今日は いつもと様子が違う? 何かを訴えているが、よくわからない?

不安で状況が呑み込めない私に付き添いの方が、

この子は「お兄ちゃん わたしより 向こういる子たちと話して」と言っているんですよ。と代弁してくれた。

(ん?嫌われたかな。) 

付き添いの方は続けて、この子が言うには、重度の病気や障害者は目に見えるので皆が気遣ってくれる。

でも、本当に辛いのは「心に傷を負った子たちです」と話してくれた。

見える部分に囚われていた自分が恥ずかしい。

思いは、地球より重い?


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