【人生山越え山越え】
皆さんこんにちは。
かずひとです!!!
僕の人生で最初に訪れた大きな山は
18歳。
前途でもお話した夏のマナガツオ漁から始まり
そして、次の試練は冬の潜水漁。
17歳当時僕は父親が船長を勤める
「潜水漁」の船に綱持ち(船長・潜水士のサポート役)をつとめておりました。
潜水漁シーズンが終わった春に
潜水士さんが家庭の事情で潜水士を引退すると伝えられました。
父親達は「来年の潜水漁どうしようか。」と
大変頭を悩ませていましたが。
僕は心の中で「こんなチャンスはない!」と思い
父親に「来年から潜水士を俺にさせて欲しいと願い出ました」
危険な仕事なので返答には時間がかかっていましたが
「来年から潜ってくれ」と伝えられ
僕は、心の中で「よっしゃー!!!」
幼い頃からの夢の1つでもあった
潜水士を来年出来る!
胸を躍らせていました。
すぐに、試験会場がある
広島県まで出向き講習を受け
国家試験でもある「潜水士」を無事1発合格しあとは、冬の本番まで待つだけ。
「たーのーしーみーだー!!!」
(だけど、僕は知らなかった。潜水漁の過酷さを………)
そして、時は流れ
潜水漁シーズンの幕開け。
初めて入る海の中は綺麗なんだろうなぁ
と心躍らせながらいざ潜水!!!
言われた通りにしてどうにか
海底に着低。
「よっしゃー、タイラギ貝獲るぞー💪」
「あれ、あれあれ」
「歩けない。潮流が速くて全然歩けない」
そして、
「タイラギ貝が見つからない」
僕の初日の潜水漁の成果は
ベテラン勢の10分の1以下
最低の結果となってしまった。
祖父と父親は漁師仲間から
聞いた話ですが
タイラギ貝をたくさん獲っていたと
聞いていたため、自分の才能の無さに愕然としました。
初日はこんなもんやろと
言われましたが、連日獲れない日々が続き
とうとう父親に渇を入れられる始末。
ばっしゃ漁に続き潜水漁。
18歳の僕にはデカすぎる山への挑戦。
この山を越えた先には
最高の景色があるに違いない。
「絶対に登ってやる」と
覚悟を決めた18歳の冬でした。