鳥集先生の話。
ゆうべなんの気なしの夜更けにTVをザッピングしてたらMRT(宮崎放送)で鳥集先生のドキュメンタリーを放送していた。
中学生の時、鬼追い※の「前説(?)」にいらっしゃって、なにやら長々と話をされていたのを覚えてはいるけれど、その名前のインパクトに全く中身は入ってきてないのを思い出して。鳥集とかいて「とりだまり」先生。
まぁそういった訳で詳しくはないまま、名前の珍しい郷土史家がおったな、という印象ではや四半世紀。
でまぁ、夕べテレビ見てたらその珍しい名前の人のドキュメンタリーが放映されている。しかも主役。
どうもアーカイブだったらしく平成何年かの放送。今ではとんと見違える地元田舎の風景に、テレビの前で軽く感嘆の声をあげる。
ともすると荒武タミさんが映る。ゴッタンクイーンオブ薩摩。南九州伝統の存在でいえば必ず名前の挙がる荒武女史。自分もこっそり弾いたこともあるゴッタンなのでもちろん知っている。
埋もれてしまった音楽がそこにある。すっかり誰も歌わなくなったこの唄はいったいどこへ行ってしまったのか…
誰か継承したのかしないのか。
消したテレビの前で少し考え事をした。
世俗的なものって実は文化としてはずいぶん意義のあるものなのよな。
高尚であるとか下賤であるとかいう理由でそれを失ってしまう事のなんと残念な事か。
それが豊かさという事であれば、現在のように、音楽や絵画が一握りの人たちだけが発信し、周りがそれをありがたく思いもてはやす世の中はなんと貧しい世の中なのか。
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