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姉と私と保育園

前回の終わりで言った、私の目標の立て方とそれのベースとなった出来事を書いていきます。


色んな所で色んな方が同じような事を仰っているので今更とは思いますが、
つくづく私は高い目標を第一に掲げるのは向いておらず、小さい目標を一つずつ達成していくタイプなのだと実感したという話です。


今思えば、それは幼少期の頃からの経験がそうさせたのかもしれません。

出来事

私には姉と妹がいます。

その出来事は姉も私も保育園児だった頃なので、姉は5歳で私は4歳とか大体その辺りだったと思います。妹は生まれてすらいませんでした。


ある朝、目が覚めると家には姉と私以外に誰も居ません。


毎日母親が保育園に送って行ってくれたていたので、行くのが当たり前だと思っていました。

今思い返すと、保育園は義務ではないので親の都合が合いさえすれば行かなくてもいいのに、思い込みとは凄いですね。

行かないと!と思い込んでいる姉と私は何とかして保育園に辿り着こうと歩き始めます。

家から保育園まではおよそ4.5km。

大人の足で歩いても1時間弱はかかるところを、4~5才の子供が歩こうとなると永遠のように長く途方もない事だと感じていたでしょう。

幼いながらも無意識的にそんな絶望感から逃れようとしていたのか、

姉と私は道中で遊びながら向かう事にしました。


やっていた事は単純で、

道中の電柱を過ぎる度に走り、次の電柱が来たら歩くというもの。

電柱は均等な距離で立っている訳もなく、

走る距離が長い区間があったり、
歩く距離が長い区間あったり、
走って少し歩いてまたすぐに走りださなければいけなかったり、

変化に富んでいて面白く私達はいつのまにか、

『保育園に行く』という大きな目標の事は頭の片隅で、『電柱を過ぎる度に走ったり歩いたりする』をという小さな目標を繰り返すという意識にシフトしていました。

そしてついに目的地に辿り着いた時、私達姉弟の感想は「もう着いたのか」でした。


その後、保育園の先生は皆の前で「今日はおおたくんがお家から歩いてきてくれましたー!すごい事です!拍手!」と褒めてくれたことを覚えています。

その時は何か自分は凄い事をしたらしいぞと思っていましたが、

冷静になって考えるとトンデモない事をやらかしましたよね。笑

親の目線に立つと、家に置いてきたはずの我が子達が大冒険をしてきてしまったのだから。

車に轢かれでもしたら、崖に落ちてしまったら、川で流されてしまったら、野生の動物に襲われたり悪い人に連れ去られてしまったら。

考えてたら血の気が引きます。

この事を親は覚えているのでしょうか。今度聞いておきます。笑

階段を一段ずつ登っていくように

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いわゆる物心が付きはじめた頃の話なので、もちろん当時の私達が、「なるほど、目標というのはこうやって設定するものなのか。」と理解していたはずもなく、ただ漠然と概念的に一つの経験を積んだだけに過ぎません。

中学高校に上がっても、公共機関の少ない片田舎に住んでいたものですから、長い坂道を登って帰るなどの機会が多かったです。

その時も山の上に建っている自宅を目指すのではなく、道路の白線に目線を落とし、ただただそれを追って歩いていく。そうしたら家に帰れた。という日々を過ごしました。

皆さんの中にも神社や寺の長い石段を登る時、じっと足元だけを見て黙々と登った事がある方もおられると思います。

それはもちろん疲労で頭が上がらない、階段という特性上足元に気を配らなければ踏み外すという理由もありますが、

何よりも、上を向くと目的地と現在地の差に絶望するという要素が何割か含まれていたりしませんか?

まだこんなにあんのかよ…ってやつです。

私の場合それが自分の心を挫くのだと感じていました。


いつから自分なりの目標の立て方という形で確立したかはあまり覚えていませんが、これらの出来事や日常的な経験から高校3年生の時には既に誰に教わる訳でもなく、いつの間にか目標を3つに分け始めていました。

段階① 最低限達成する目標

段階② 頑張れば手が届く目標

段階③ 最後ここに辿り着ければいいなという目標


例を挙げると、

絶対にあの大会に出場する!!メダルを取るんだ!と段階③をメインに置いて練習をしていた訳ではなく、

確実に次の大会には駒を進めようという段階①や、自己ベストを更新していった先に出られる大会が増えていくという経験を段階②をとし、

それを一段一段登る事によって段階③に到達する。

という私の今の考えそのものです。

先程の階段という表現を使うと、高い目標にだけ目を向けていると足元が疎かになって踏み外し、いつか大怪我をするんじゃないかと、どこかで思ってしまうのです。

上を向くのはたまに、『どこまで進んだかな?お、いつの間にかこんなにも進んでた!』という確認が出来ればそれだけで良いんです。

下を向いて歩くのも悪いもんじゃないですよ。

そりゃ色んな人がいますよね 

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日本の人口は約1億2千万人。
世界の人口は約78億人居ると言われています。

これだけ人間がいるのだから成功や失敗のパターンは無数に存在し、それに伴って目標達成までの考えも無数にあると思っています。

これまでの文章、
これからの文章、
私が書く全ての文章は、

様々な人が居るのはもちろん分かってるけど、私の場合はこうです。という1つのモデルケースを書き殴ってるだけなので、読んでくれる人がいれば話半分で読んでいただければ大丈夫です。

受け取り方すら人それぞれです。
ここまで読んでくださった方の中で、
『下を向いて歩くとか薄暗いこと言ってんじゃねぇぞ。』という方も正解です。
ぜひ反面教師にしてください。

そんな自分を擁護する訳ではありませんが、私と真逆のタイプも絶対正しいし、リスペクトするという話を次回少ししようと思います。

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一切ボケられなかった。無念なり。

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