オープンリール
音楽家のためのボディチューニングサロンValanced Tone Lab代表の大政です。
先日、音楽仲間で組んでいるバンドでレコーディングをしてきた。
そう聞くと、今や誰もがパソコンベースのデジタルレコーディングを思い浮かべると思うんだけど、今回は贅沢にもオープンリールを使ったアナログレコーディングをさせていただく機会に恵まれたのだ。
プリプロ、レコーディング問わず、当たり前に行なっているパンチイン/アウトすらかなりの技量を要する作業になるので、今回は基本的にいわゆる一発録りで行なったんだけども、それが本当に楽しくて。
⬇️は、オープンリールで再生中の動画。
見た目からしてシビれます。
せーの、でみんなでいつものように音を出して、クリックすら聴かず、バンドのエモーションの赴くままに、そのグルーヴに身をまかせる。
ただそれだけのことがこんなにも楽しくて、録れた音もとても音楽的になるのだなと改めて痛感した次第。
メンバーも終始はしゃぎまくっていたので、同じ事を感じていたんだろうな。
デジタル全盛の時代になり、少しのリズムのズレやミスも許せなくなってしまって、神経質なまでにテイクを重ねて仕上げた音源は、正しいものではあるのかもしれないけど、面白いものではなくなってしまうのだなと。(もちろん、デジタルでも素晴らしい音、音源には出来るけれど、陥りがちなパターンとして、ね)
利便性と引き換えに、大切な何かを失っているのだな〜。
それを実体験として感じることが出来たのはもはや財産。
そして、アナログの醍醐味であるサウンド。
これは本当に素晴らしいものだった。
デジタルだとパキッとハイファイに録れるのでとてもクリアな音だけど、アナログは良い意味で音の輪郭が滲んでいて、なおかつ温かくて太い有機的なサウンドに感じた。
人が根源的に気持ちの良い音だと感じられる音。
それが自分の仕事でも目指している音な訳で、方向性が間違っていない事を再認識できた。
こんな貴重な機会をくださったみなさま、ありがとうございました。
今回の自分のメインギター。
Gibson Les Paul Joe Perry Signature Model。
かれこれ20年以上前の楽器なので、だいぶ年季入ってきてるな。
内部配線やコンデンサー、ハンダなんかを秘密のビンテージのものに換えたら、えらい良い音がするようになった頼もしい相方。
こんな感じで、音の被りも気にせず、海外みたいにスタジオに皆で入ってせーので演奏スタート。
ちなみにギターのTakeは絶賛パートナー募集中。
良い人いたら、ご一報ください。
というわけで、今回はアナログの魅力についてでした。