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1.FXは実は影を見てトレードしてる?(通貨相関)

FXに関してこんなこと言ってる人は見かけませんが、今まで色々研究した結論としてあえて説明します。
 
FXのトレードは通常は1つの通貨ペアだけ見てトレードしてますが、この時どちらの通貨がどう動いたかあなたには分かりますか?
  
1つの通貨ペアのチャートを見てトレードすることは、立体物が平面に映す影を見てトレードしてるようなものです。
  
例えば立体物の影が止まっていても、止まっているのか、近づいているのか、遠ざかっているのかわかりません。
  
しかしもうひとつ別の角度から光を当てて、別の平面に影を作ることで、その物体の動きが分かります。
  
同様にFXの値動きも、ある通貨ペアの値動きが止まっていても、両方の通貨の動きが止まっている状態と、両方上昇、或いは下降している、この3つの状態が隠れている訳です。
 
さらにある通貨ペアの値動きが上昇している場合でも、例えばドル円を例にあげると次の5つのタイプに分けられます。

USDJPY上昇5タイプ


①     単独の通貨でドル、円共に上昇しているがドルの上昇が円より早い場合
②     単独の通貨でドルが上昇して、円は停滞している場合
③     単独の通貨でドルが上昇して、円は下降している場合
④     単独の通貨でドルが停滞して、円が下降している場合
⑤     単独の通貨でドル、円共に下降しているが円の下降がドルより早い場合
 
ここであなたはトレードに適した動きはどれか分かりますか?
 
順番で並べると
 
③>②、④>①、⑤
 
となり、③が最も値動きが強く安定しているのでトレードがしやすい状態です。
②、④も値動きが強いので比較的トレードしやすい状態といえます。
 
①、⑤は両方とも上昇、下降しているので、どちらかの速度が少しでも変わるとそれにより値動きが上下に変動するため、トレードはすべきでない状態です。
 
緩やかに上昇または下降しながら上ヒゲや下ヒゲが多く出るような場合はこの状態が多い様です。
 
通貨の値動きが発生するのは、主導する通貨の国で何か事件やニュースがあったとか、その通貨が実需で売られたとか、主導する通貨が値動きの原因を作っています。
  
その為主導する通貨がトレンドの始まりの原因を作り、その後に主導する通貨に関係するペアは、関係する度合いに応じて影響を受けてるというのが私の解釈です。
 
例えばドル、円にユーロの通貨を入れて考えると理解しやすいと思います。
 
ユーロ圏で何か事件がありその時に、ユーロが売られドルや円が買われた場合は①に、ユーロが買われてドルや円が売られた場合は⑤の状態になます。
 
また実需などでユーロドルのみが売られた場合は②、ユーロ円のみが売られた場合は④の状態になることが考えられます。
 
一方日米間で何かありドルが買われ円が売られる場合は③の状態で最も強くトレンドが出る関係になります。
 
よく教科書では上昇トレンドは③の片方の通貨が買われもう片方が売られる状態で説明されていますが、実際には①、⑤や②、④の状態も存在しますし、むしろこの状態の方が多いと言えます。
 
そのため教科書の説明はストレートには当てはまらず、①、⑤や②、④の状態では、関連する別の通貨ペアの取引の状態が影になって現れているということです。
 
例えばユーロとの取引の状態がドル円に影になって現れているということになります。

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