脳について
前回までは怪我による影響が、体に与える影響を記事にしました。
それによって引き起こされるのは、組織の変性ということです。
今回の記事は、組織の変性が私たちの脳に、どのように影響してくるかということを記事にしていこうかと思います。
運動ってどうやって作られていくの?
私たちは、無意識でも腕を動かしたり、足を動かすことができます。それは、体の様々な情報を脳が処理して調整してくれているからです。体を動かすときに、私たちの脳ではどのようなことが起きているのか。一部ご紹介します。
私たちは大きく分けて皮質、小脳、脳幹網様体という部位で運動を構成します。
「右腕を動かしたい!」と思ったときにはまず【左】一時運動野から指令が出力します。その後、大脳基底核(運動の設計図の作成)へと伝わり、再度一時運動野へと伝達します。作成された運動の設計図のコピーを右の小脳へと伝達します。
小脳の働き
実際の動きと脳でイメージしている動きのモニタリングをしている部位となります。もし、差異があれば一時運動野にフィードバックし運動する際に筋力の微妙な調整を行ったり筋力のバランスを保持するように働き、スムーズな運動野安定した姿勢を保持します。
ここまでが10~20%の機能と言われており、残りの80~90%は左の脳幹網様体へと伝達されていきます。
脳幹網様体の働き
同側の反射的安定と痛みの抑制に関与します。例えば、私たちが右手を挙げるときには、反対側の体は安定していないと手を挙げることができません。そのように、無意識下で私たちが手や足を動かすためには、反対側の安定性が必要となり、この働きを担っているのが脳幹網様体となっています。
ここで、前記事の内容である組織の変性や関節の硬さが起こるとどうなるか。
私の体を例に挙げると、過去に右の膝を何度も怪我をしました。そこから怪我の反応が起こり、組織の変性が起こります。それによって右膝から入る感覚情報が低下され、脳が不活性化・・サボっていくということです。感覚情報は反対側への脳へと伝わるので、私の場合は左の脳がサボりやすいということです。
それによって、右の小脳の機能・左の脳幹網様体の機能が低下されると考えられるため、右半身では協調性が低下され、左半身では反射的な安定性が低下されるということです。
自分の脳の機能はどうなっているのか、ご興味ある方はコメントくださると幸いです。