8woman next stage MARTINI 吉高寧々×五十嵐なつ
写真集に関しては鑑賞はするが専門的なことは門外漢なので、的外れな見方があればそこはご了承いただきたい。電子写真集なので%をページの呼び名とします。加えて端末にとって%が前後するので、その点はご了承ください。 女優名敬称略
時期は五十嵐の肉体改造開始まで遡る。4月にはホットヨガを開始していて、同時に晩酌のツマミに手を出さず(キャスなどで確認)ジムに通う様子もSNSで公開された。食事もオートミールを利用して健康的に身体を絞った。
5.5キロといえば元々太っていないだけに身体つきを見るとよくわかる。
まだ今年も8womanが開催されるか情報はなかった。
8womannextの撮影がいつ頃行われたかさだかではないが、公式アカウントのツイートなどで八蜜凛の顔が情報公開される前には行われていた。彼女の解禁が6月半ばだ。つまり5月から6月には全員撮影、ペア撮影もほぼ同時期と思われる。
(ちなみに五十嵐は7月に入っても食事に気をつけているし、ツイートでも「もう少しポニョの私も愛してね」など少々自虐がある、これからのV撮影も含めたもので8womanに限った肉体改造ではない)
内情を探るのはこのくらいにしておく。洋館での撮影。見開きから息を呑む。吉高、五十嵐ともに無表情にひそむ、こちらを迎え入れるあたたかさが感じられた。吉高には寂寥、五十嵐は凛々。2人に引き込まれる心地よさにクリックを忘れる。
吉高寧々はAV女優として表情の作り方、魅せ方、オフショットで観られる笑顔など業界随一だろう。
お寧々スマイルも定着するだけなく、救われたファンも数多い。私もだ。
一気に8womannextの世界に浸らせてくれる。
立ち位置としてその吉高のパートナーになった五十嵐のプレッシャーは相当なはずだが、吉高の凄みはフォトジェニックだけでなく、心の目線を合わせてくれることだ。
ペアなので片方が緊張しっぱなしではいけないし、引っ張られてもいけない。それをベテランでもあり8woman二度目の選出でもあり、何より人として熟知している吉高が五十嵐を自分と時に同等以上に引きあげる。
オフショットでの楽しそうな談笑カットが素敵だ。
五十嵐はこれまで、カメラに目線を合わせないカットが目立った。過去の写真集でもオフショットでもカメラを意識しても外してピースサインをしていたりする。
このMARTINI7%からも微妙に視線を外している。11%右側は横顔でバックが暗いのに黒髪とはっきり識別できる。彫像のようで見入ってしまう。
姉妹に例えられるほど髪型や髪質、パーツが似通っている2人であるが、はっきりと異なるのが目だ。
吉高は自在で幾とおりにも翻弄し、五十嵐は一発で射貫くように感じる。15%の左側によく表れている。
18%は吉高が五十嵐の服を脱がせているようにも整えているようにも見える。ここが自在の所以であり、20%の吉高のアンニュイさと五十嵐の心が動いた表情。ここがキモを私は見た。
写真集にストーリー、あるいは物語があるとして何度目かの鑑賞。(ファンによって見方が異なるが)
24%では胸元をはだけさせ吉高に「どう?」とばかりに自分の魅力を教えられる五十嵐のようなカットにつづく。
26%ではブラを脱がしにかかったと思えば左側では自らが胸をさらしている。つまり吉高は自分もそのあと五十嵐のように魅せる立場になった。そこまでリードしたとみる。
30%では吉高がバックショットでブラをはずしにかかり左側では五十嵐がはだけるのを待っているような物憂げな表情。32%左側ではブラをたくし上げこちらを挑発するような五十嵐が印象的。34%右側は吉高にチュールスカートを履かせる五十嵐。
黒 Verでは吉高寧々がリードして五十嵐なつが応え、それぞれの持ち味である表情を追ったシークエンス。
34%左側。白いワンピースにぺったんこサンダルで二人が洋館から出て、さらなる2人の奥地へ誘われることを明確に示唆されるカット。36%の左側ではハイヒールに履き替える吉高がその重要さを担う。
写真集に物語を持たせるとすると、ここから甘美なエロスと凛々しい女性の融合が推進されていく。
8womanを踏まえたうえの仮説で多くのファンが感じる、姉妹、姉吉高、妹五十嵐で鑑賞していきたいと思う。
38%妹五十嵐が興味深くシーサーのような置物に相好を崩して華奢な指先をのばす。ある種の「解放」が表現されているように。
40%左側。白い花と戯れる姉妹。妹五十嵐はここで初めて見上げた花に笑顔を向ける。彼女は強いカットが多かっただけに和む。
翻って右側の姉吉高は少々不安げ。「解放」に怯えているからこそヒールに履き替え、心が弾む妹五十嵐は門扉のシーザーで笑顔を弾けさせているように。
ここではモデルを静止させて撮影させながらも、動きのなかでシャッターを切ったものが多い印象を受ける。
MARTINIが自らの意思を持ち始めたように。
43%まで妹五十嵐はいまだに視線を外し、横顔のカットも多い。本人も自覚しているように横顔の角度が抜群によい。
45%左側の姉吉高の表情は白眉だ。40%右側と見比べてほしい。
これが吉高寧々である
47%からは白い花弁のなか全裸で睦み合う8womanの姉妹。
こうしてじっくり観ると裸体に素晴らしさとは何かとふと考えてしまう。
AV女優としての性を纏っていない、2人の女性からは煽情的な意味合い、母性、曲線美などその都度、眺めればいいのだろうか。
2人が胸が触れ、お互いの腰を抱く。その距離と質感に恍惚としてしまう。
忘れられないカットというものがある。
個人的日常でふと思い出すという表情、身体、ポーズ。年月に色褪せないもの。逆に何年も経って魅力、好みに気づくもの。じっくり鑑賞して最後で記すことにする。
57%の右側。姉妹の解放を彩ってきた花を最後に白の下着にスケ感のあるチュールの羽織りものに変化。
63%の姉吉高の神々しさは言葉では表現不能。妹五十嵐のレースをかぶりお腹に触れる慈しみの掌。妹五十嵐はナチュラルでいて絶妙なバランスの五本指で迎える。
66%でさらなる驚きが待っていた。妹五十嵐の暗めの横顔。少し臆病だが芯のある姉吉高の慈しみを、力強くしなやかな妹五十嵐が守ろうとしているように見える。
66%左側は儚さの姉、目力を封印したように視線を外し儚さに寄り添う妹。
もう2人に遮るものはいらないとばかりに白を脱がせ合うカットが交互にやってくる。
女性の象徴でもある胸のふくらみに触れる2人。姉妹というパブリックイメージが消滅して、なめらかな肌をさらすエロスが漂いはじめる。
74%から吉高が五十嵐に覆いかぶさるカットがつづく。
写真では表現が難しい女性ならではの甘い匂い、ラクトンが溢れてくるようだ。
吉高が浸っているようにも、または五十嵐が誘って満足しているようにも表情からはうかがえる。
80%で人心地ついた2人はエロスを求めるがゆえに、自分も発散させなながら胸の感触、首筋への吐息とファンを圧倒、マゾヒストの私は殲滅される昏い喜びにひそかに歓喜した。
秘めやかな乳首に触れるカットは電子ならではの遊び心と感じた。
91%からのバルコニー傍のバス。左側の吉高が五十嵐の口を指で弄っている意味を考えてはいけない。「エロスそのものに浸って」というメッセージかと邪推してしまったが。
93%温水に揺蕩う2人。心なしか吉高が頬が紅潮させている艶。
バスでシンメトリーで密着すると本当に姉妹のようだ。
あつらえたかのように吉高寧々、五十嵐なつの裸体で横たわるにはぴったりのバスからファンへのギフトはMARTINIにように割合(設定)を変えながら楽しむということ。
しかし。
MARTINIはジンとドライベルモット、ともにアルコール度が高い。
ファンによってカットによって吉高がジンのケースもあれば逆もあり、味わいも異なることもペアによるケミストリーが生む見どころ。
吉高寧々と五十嵐なつ。楽しく見ている(飲んでいる)とファンはあっという間に酩酊確実。
もっとも酩酊目的で味わう自由がこの2人だからこその写真集の正体。
※忘れられないカット 吉高寧々63% 五十嵐なつ20%