『戦国無双5』を鯉沼久史プロデューサーと語る (2021/4/27、ニュースリリース)

※米国マイクロソフトからブログ更新のお知らせがニュースリリースで来ました!

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『戦国無双5』を鯉沼久史プロデューサーと語る
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※本投稿は、米国時間4月6日に公開された
“Talking Samurai Warriors 5 with Producer Hisashi Koinuma”の抄訳を基に掲載しています。
< https://news.xbox.com/en-us/2021/04/06/samurai-warriors-5-interview-producer-hisashi-koinuma/ >

Jon Robinson
PRマネージャー、コーエーテクモアメリカ

およそ 18 年前、鯉沼久史氏は「戦国無双」シリーズ第一作目の開発に、ディレクターとして携わっていました。当時の彼は知るよしもありませんが、「戦国無双」シリーズは、コーエーテクモゲームスの看板作品として根強い人気を保ち続け、鯉沼氏がコーエーテクモゲームスの取締役社長に就任した後も、ゲームプロデューサーとして開発に力を注ぎ続けることになります。

最新作の発売日である 6 月 24 日が迫るなか、私たちは、鯉沼氏に『戦国無双 5』の魅力やお気に入りのキャラクター、そして Xbox One と (後方互換機能による) Xbox Series X|S における発売について聞きました。

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コーエーテクモ: 「戦国無双」シリーズは、今年で 17 周年を迎える長寿タイトルです。新作を今年発売することになった経緯について教えてください。

鯉沼氏: 私にとって、「戦国無双」シリーズは、常に情熱を注ぎ続けてきた作品になります。一作目の『戦国無双』に取り掛かったのが約 18 年前ですが、2021 年の今でも「戦国無双」シリーズ中心の生活を送っています。シリーズのファンの皆さまからは、次回作の予定をことあるごとに尋ねられていまして、秘密を守るのに大変苦労しました。どんな作品を開発しているか、声を大にして言いたいのに答えるわけにはいかないので、非常に辛い思いをしました。(笑)

良いゲームを創るために最も重要なのはタイミングです。素晴らしいストーリー、引きこまれるようなアート性、そして刺激的なアクションが合わさった時こそが、新作の発売時期なのだと私は考えています。これらの要素が全て揃った今だからこそ、『戦国無双 5』を世に送り出そうと決めました。

コーエーテクモ: 本作のストーリーについて、より深く掘り下げていただけませんか。

鯉沼氏: 『戦国無双 5』では、シリーズ一作目にあたる『戦国無双』に新たな解釈や要素を交え、これまでシリーズ上では大々的に語られて来なかった応仁の乱後の戦国時代から再出発する形になります。『戦国無双 5』では、戦国時代で最も優れていると呼び名の高い武将、織田信長と明智光秀の二人の物語を追体験します。尾張のうつけと呼ばれていた信長の青年期から本能寺の変にいたるまでの激動の時代を、魅力たっぷりに描き出し、ファンの皆さまに最大限楽しんでいただくために細部までこだわりました。

コーエーテクモ: ファンを「戦国無双」シリーズに惹きつける大きな要因として、戦国時代という舞台設定がありますが、より詳しくお聞かせください。

鯉沼氏: 開発者として「戦国無双」シリーズについて話し合うとき、私たちが常に作品の根底に据えてきた「日本史を彩る刺激的なキャラクターをクールに、そしてユニークに描き出す」というコンセプトは、18 年前から一切変わっていません。そういう意味では、戦国時代というのは激動の時代に誘われて数多くの猛者がしのぎを削っていた、まさにファンの皆さまの求めている世界であるといえます。

コーエーテクモ: 本作のアート性はこれまでと違い、独特の墨絵をモチーフにしたものになっています。アート性を変更したきっかけをお聞かせください。

鯉沼氏: 『戦国無双 5』では、シリーズを通して描いてきた多くの要素を一新する目的が当初からありました。そのためには、ゲームの概要やゲームプレイ、さらには映像を初めてご覧になったファンの皆さまに、シリーズを通してこれまでにない大きな変化が起きていることを認識いただく必要がありました。『戦国無双 5』では、作品をより際立たせ、よりユニークな体験とするため、新鮮で純和風なテイストを動きの一つ一つから無双奥義にまで感じ取っていただけるように工夫を凝らしました。そうした工夫の一環として生まれた本作の墨絵をモチーフとしたアート性は、全く新しい「戦国無双」や登場キャラクターたちのアピールとして非常に重要な役割を担っています。

コーエーテクモ: 本作には新たな登場人物として甲賀忍のみつきが参戦しますが、彼女の出自についてお聞かせください。

鯉沼: みつきは非常に特殊な生い立ちを経て忍になった少女です。彼女はとある事情から、自分の父親は織田信長であると思い込んで育っており、その結果信長には心酔に近い形の忠誠心を持っています。彼女の物語の終着点はどこにあるのか、彼女の忠誠心が時の流れに左右されない確かなものであったかは、是非ゲームをプレイしてご自身でお確かめいただきたいですね。

コーエーテクモ: 現在鯉沼氏は「戦国無双」シリーズのプロデューサーのみならず、コーエーテクモゲームスの取締役社長も兼任されています。二足の草鞋を履いて活動されることへの感想や、どちらの役割をより楽しまれているかお聞かせください。

鯉沼氏: 私は自他ともに認める根っからのゲーマーでして、これからもゲームを愛してやまない人生を歩んでいくことになるであろうと考えています。そういった背景からゲームの開発やプロデューサーとして「戦国無双」シリーズを含めた現場の指揮を執ることに今でもとても大きな喜びを感じています。同時に、ビジネス上の高度な判断や新たなパートナーさまとの連携、そしてその結果ビジネスが成長することで、私を含めた多くの人たちがゲーム開発に携わり続けられるわけですから、これからもどちらの役割も程よいバランスで楽しんでいきたいと考えています。

コーエーテクモ: 「戦国無双」シリーズ作品の Xbox への参戦は『戦国無双 2』以来初となっていますが、長い空白を破って再び Xbox での発売に踏み切った経緯をお聞かせください。

鯉沼氏: コーエーテクモゲームスはこれまで複数のプラットフォームでのタイトル販売を目標に据えて取り組んでいました。これまでの「戦国無双」シリーズも Xbox での発売を目指していましたが、残念ながら様々な要素が折り重なった結果、断念せざるを得ませんでした。本作は「戦国無双」シリーズとしての再出発に位置付けている作品であるため、Xbox ファンの皆さまにも本作を是非手に取っていただき、『戦国無双 5』の魅力的な世界観をお楽しみいただくために挑戦を続けていたものが実を結んだ形になります。

コーエーテクモ: 最後に、ファンの皆さまに『戦国無双 5』についてのコメントをお願いします。

鯉沼氏: 『戦国無双 5』では日本史を基に深く掘り下げられ、なおかつ捻りの効いたストーリーがお楽しみいただけます。『戦国無双 5』は多くの武将たちとの出会いや歴史的な出来事を壮大に描き出すことで、初期の「戦国無双」シリーズがファンの皆さまの心を掴んだ当初のアクション性や戦略性を改めて追求した作品になるでしょう。心機一転、新たに出発する『戦国無双 5』はファンの皆さまが待ちわびていたものを可能な限り詰め込みましたので、是非発売日をお楽しみにお待ちください!

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