東京捨ててUターン、広島の女性杜氏が「世界の100人」になるまで
僕は、これからは
女性の杜氏の時代だ
と心から思っています。
「日本酒醸造とは、
子育てのようなもの」
であり、子育てする女性の美しさは
男性には全く真似は出来ないし
近づけない。
その全てをそそぐ愛情に
僕ら男性は心の底から
感謝し尊敬し、応援していかない
といけないと、自分が老いる毎に
感謝は深まるばかりです。
「日本酒醸造」は「体力との勝負」である事は
女性よりも男性の方が向いているかもしれない。
しかしながら、蒸米シューターなどの機械化も進み、ITも進み「醸造」にもスマホ対応などの新しい管理方法も少しずつ進んで来ている。
たくさんの量を醸す時代から
品質の良いメイドインジャパンの
世界を凌駕する日本酒醸造には
クリエイターである以上に
「献身的な愛情」が
とにかく必要なのです。
見返りを求めない
愛情です。
もちろん「男尊女卑」のような次元の話ではない。
4代目蔵元で女性杜氏の今田美穂さん(59)が、英国BBC放送の2020年「今年の女性100人」(The BBC's 100 Women of 2020)に選ばれたのは2020年12月末のことだった。
世界に影響を与えた女性を選ぶBBC毎年恒例の企画で日本人からはただ一人。リーダーシップなど4つあるカテゴリー中、「創造性(Creativity)」の枠内で、米大女優ジェーン・フォンダさんらと並ぶ快挙だ。
日本の片田舎の酒造会社の女性杜氏である今田さんがBBCに注目されたのは、映画「カンパイ!日本酒に恋した女たち」(2019)で紹介されたことが大きい。
米国在住の小西未来監督のドキュメンタリーで、日本酒の世界で活躍する女性3人を紹介している。
やはり
情報発信こそ
全てだと
あらためて思う
国内はもとより海外でも上映会が開かれ好評を博す。もともと今田酒造本店の売上高は、米国を中心に海外が2割ほどを占めていた。コロナ禍以前の今田さんは、よく海外へ売り込みに出かけていた。
「仲間10社くらいの日本酒の蔵元と一緒に年に2回は米国へ行き、東海岸と西海岸を回って、レストランなどで利き酒会をやっていました。
今回の映画ではベネチア郊外の街ウディネで開かれた欧州最大のアジア映画祭『ファーイースト映画祭』に招待されて、会場で日本酒のテイスティングもやらせてもらいました。」
待っていたのではない。
こうした地道な努力が実を結んだ
「世界の女性100人」選出だった。
華やかな東京に後ろ髪をひかれながらも取り組んだのは、付加価値のある酒造りだった。日本酒の世界は、昭和の「酔うために安い酒をたくさん飲む」ことから、平成には味わいを重視した吟醸酒や純米酒など「特定名称酒」に価値が見いだされた。
兵庫県産の「山田錦」に代表される酒造り用の「酒造好適米」を使い、その酒米をどれだけ削って雑味をとるかを競うようになっていく。そうした数多ある地酒の中でどう差別化したらよいのか。
試行錯誤の末、たどりついたのが明治時代に広島で栽培されていた幻の酒米「八反草(はったんそう)」の復活だった。
詳しくは記事を読んでいただくとして