致知2022年5月号 「挑戦と創造(総リード)」を読んで
「人間は進歩か退歩かのいずれかであって中間はない。」すなわち、現状維持は「進歩」ではないのだから「退歩」となり、「衰退」していることを意味する。「男は無限の前進に賭けなければならない」や「(以前聞いたことのある)寝ているとき以外に休息はない」も同じ意味であり、森信三先生の言葉は、まさしく「重く響く」ものである。
続く、原田隆史さん、三遊亭圓歌さんのエピソードも、大きな逆境に置かれ、先が見えずに翻弄されていく中、「挑戦し、一歩踏み出し、新たな現実を創造しようと動き出す」物語である。挑戦するには「踏み外してはならないセオリーがある」という。それは何か?
人生の目的を何と見出し、どんな目標を立てていくのか、という「志」の話といえるのかもしれない。ただし、志をたて動き出すにはきっかけが必要である。原田さんにはお母さんが、歌之助(圓歌)さんには養田社長が、自分自身を見つめて生きる様に「言葉」で促してくれたのである。
置かれた環境に絶望しても、出来事に抗い、導かれるように天から学んだ先達の生き方が常に致知では紹介されている。だが、大半の私達一般人は、煩悩を抱えて右往左往する。だからこそ、運命を変えるきっかけとなる一言を逃さぬためにも、周りの人との関係を築き、他社から自分はどう見えているかを常に忘れずにいたい。自らを見つめ、自らの不足を感じ、支えてくれる存在を心底ありがたいと思えば、お陰様の気持ちで他社に尽くしたいとの思いが芽生えてくる。
先般、弊社の感謝祭イベントを無事に執り行うことができた。改めて、社員と地域の皆様に感謝した。弊社の皆にも自分を見つめ直すきっかけであって欲しいと願うし、これに限らず、運命を好転させていくきっかけを与えていけるリーダーでありたい。