致知2023年4月号「人生の四季をどう生きるか(総リード)」を読んで
人生にも一度限りの四季がある。年相応に弁えて生きねばならない。
それはその通りと思うのだが、サミュエル・ウルマンは、「青春とは人生のある時期ではなく心の様相をいうのである」とその詩で語っている。
結びにおいて、玄冬の過ごし方として、情熱を抱き続け、志を捨てず、士氣をもって人生を歩みたいと終えているが、この様に魂を燃やして生きている状況こそ、青春だと表現している様に思う。まさしく、一生青春である。
とはいえ、40歳を前にして、歳と共に、積み重ねるべきものを、きちんと備えていかねばなるまいという焦りも感じている。
自分一人だけの世界と思えば、情熱を失わずに、生涯かけて修養に尽くすと完結できるのだが、社会的動物として、人間は他者と関わり続けるところに生きる意義がある。そして、リーダーである以上、己を高めることで、他者によい影響を与えるべく、渦を巻いていかねばならない。
今の自分自身のリーダーとしての力は、年齢の割には、十分なものとはいえない。誠にか細いものと反省し、であるならば、意識を鍛え、情熱を力に変えて、脇目も振らず、信じて走り続けていきたい。