致知2022年9月号「実行するは我にあり(総リード)」を読んで
「実行できなければ何にもならぬ。結局、実行により成就する」
「実行を離れて人生はない」
そして、「実行するは我にあり」となる。
いくら時間をかけて、人と会い、話を聞き、本を読み、人間学を学び、理想や理屈を語ったとしても、実行がなければ自分の人生を生きたとは言えない。
文章全体の3/4が円覚寺に関連しており、元寇を防ぎ、国難を乗り越えたエピソードも紹介されている。またその背景には、全の教えの体得があったとして、「あらゆる出来事に懸命に取り組んでいくことが、そのまま禅を修める最良の道場だ」との教えを示している。
さて、それでは、私は、私たちは、何を実行して人生を自分のものにしていけばよいのか。ここで再び、元寇を乗り越えた物語に関心がうつる。何しろ今私達は、未曾有の国難の中にある。闇の深さに、どうすることもできないのだろうか。ここで思い出すのが安岡正篤先生の萬燈行である。
自分自身が自分に厳しくし、誰にも負けない努力を積み重ねると決め、
その約束を実行しようとさらに努力を重ねる。こうして生きていくのだと定め、歩むと決意する。