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致知2024年7月号「特集 総リード 師資相承」を読んで


致知出版社さんの骨太の学習会である「後継者育成塾」に参画していたとき、塾長である藤尾社長より、王陽明の「滴骨血」の話を教わり、受け取る側の姿勢が、真剣さがいかに大切かを学んだことを思い出した。

有り難いことに、周りには、尊敬すべき人であふれている。藤尾社長や日本示道塾の塾頭として、薫陶を受けている大原光秦さんや、地元の先輩経営者や、共に学び、よき経営をしようと志す同志や、日々一所懸命に自分の持ち場に集中して守っている我が社の社員たちからも多くのことを受け取っている。万象はわが師。どんなことからも學ぶことができるのである。

私は、中小企業の後継者としてみれば、先代を亡くしてしまったので、直接教えを請うことはもう叶わない。ただし、会長なら何を答えてくれただろうか。似たような状況のときに、どうしていたと話していただろうかと考えることはできる。たいていのことは、思いっきり自由にやる様に行程してくれた映像しか思い浮かばない。本当に大きな愛で包まれていたことを、失ってからこそ強く実感できる。そう考えると、心血を注ぐ方法も様々で、一つの大きな生き様で大きな教えを与えられていたようにも感じる。これに応えて、心骨に注ぎ込ませるには、大きくしっかりと生きるほかない。

最後に、森信三先生の有名な言葉の一つ「人間は一生のうち逢うべき人には必ず逢える。しかも一瞬早すぎず、一瞬遅すぎない時に」に続いている一言。「縁は求めざるには生ぜず~」が響いている。高き理想を掲げ、強く求めて生きていきたい。

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