【ツイート転載】近過去を忘却し若者バッシングに熱狂する左派に贈る怒りのブックリスト(2024.10.30)

割と本気で怒っているんだけど、「国民民主党を支持する若者に就職氷河期世代が殺される」とか言っている人間、そもそも現代の世代間対立論の「本家本元」がそんなことを言っている人間、もしくは同世代の人間だということをわかっているんだろうか。

予備校で世界史を教えていたらしいが、たかが10年、20年そこらの近過去の社会や言論を無視して若者バッシングに励む連中こそ「今だけ、自分だけ」の心性だ。いま必要なのはロスジェネ論の総括だ。

かつて小泉純一郎政権の自民党が歴史的大勝を収めたときも同じような若者バッシングが吹き荒れた。そのときに忸怩たる思いを抱えたかつての若者として、現代のリベラルな若年層に同じ思いをしてほしくないんだよ。こういうものもまた世代間対立の扇動でしかない。


何度も言うけど、私は本気で怒っている。10年くらいまえのロスジェネ論客、親ロスジェネ論客による世代間対立扇動やアンチレフト言説を参照しないまま、現代の若年層に対して被害者ぶるという、特に私と同世代~直上の傲慢さに怒っているのだ。

現在の左派による若者バッシングの多くは近過去の忘却が引き起こしている。主としてネット上におけるアンチレフト文化(〈若者から左派を切り離す運動〉)もさることながら、左派も左派で「若者の右傾化」論という〈左派から若者を切り離す運動〉をしているんだよ。

とりあえず今から何冊か示すからこの中で著者別に4人くらい選んで読め。わかったな!


玄田有史『仕事のなかの曖昧な不安』(中央公論新社)※「中高年正社員の既得権」を指摘した本。
城繁幸『若者はなぜ3年で辞めるのか』(光文社新書)、『3年で辞めた若者はどこに行ったのか』(ちくま新書)
城繁幸、小黒一正、高橋亮平『世代間格差ってなんだ』(PHP新書)
立木信/トラスト立木『若者を喰い物にし続ける社会』『日本の経済常識はウソばかり』(共に洋泉社新書)『世代間最終戦争』(東洋経済新報社)
赤木智弘『若者を見殺しにする国』(双風舎/朝日文庫)
山野車輪『「若者奴隷」時代』(晋遊舎)※漫画


とりあえずこのくらいか。他にも2010年頃の財政学の一般書でも「高齢者対若者」みたいな構図を立てた本が合ったりするわけで(島澤諭ほか『孫は祖父より1億円損をする』など)、元々反高齢者的な言説はいままさに被害者ぶっている人間が

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