心にくっつきがちな小さな埃について
惜しい惜しいと、身惜しみ、出し惜しむ心が、
ああしてほしい、こうしてほしいの欲しがりを育てる
欲しい欲しいが重なって
隣の芝生が青くなり、羨ましくも思い通りにはならず、ただただ憎くなる
憎い想いと裏腹に、我が身は可愛く、
我に都合のよい者は可愛いく、愛が偏り芯がずれる
可愛いは溢れ、憎いの根が伸び、恨みになる
恨みが肥えて、枝に不足の芽吹き、四方八方に腹立ちの花咲く
不足の花吹雪は散れ乱れ、欲の実は膨らみ鈴なり
欲の実落ちて、うず高く積もり重なり山となり、
我が足元見えず、高慢となる。
八つの埃が積もるのも、
元をただせば、身惜しみ、出し惜しみ。
小さな『面倒』を臭がり、
『執着』に甘えるところに、小さな埃。
心の埃は小さくておおきい。