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“サラミ戦術にはまらない:我慢強いけれど一旦キレたら関係が修復できない日本人”

10年以上前に私の娘が大学に進学し寮生活を始めた。家に戻ってくるたびに性格、言葉がキツくなっていくことに気づいた。ある日の夕食でこんなことを言っていた。

"我々日本人は簡単に”Pushover”できるとみんなに思われている。寮のような共同生活では自分の領域(物理的、精神的の両方)を必ず設定してこのラインを超えて入ってこようとしたら、ハッキリ“No”と言うようにしている。一旦このラインを譲歩すると相手はどんどん迫ってくる。いわゆるサラミ戦術。最終的にはキレて友人関係が破綻する。"
サラミ戦術とは、敵対する勢力群を、まるでサラミを薄くスライスしては食べることでついには全部たいらげてしまうようにして、少しずつ滅ぼしていく戦術・戦法である。Wikipediaより。

18歳にして彼女は日本人の欠点に気づいた。

シカゴ在住の大学ボート部大先輩曰く、
“お前な、怒る必要はないけれど、相手に絶対に舐められないように。舐められたらこの国では終わりだ。”
会うたびに、私に口を酸っぱくして言われる。
“Pushoverは最後の最後でどうしようもない時にすればいい。最初から絶対にしないように。舐められるとサラミ戦術にはまってしまい、最後はキレて取り返しがつかない事になる。"

アメリカで起業して大成功された方の言葉には重みと深みがある。

あまり我慢せず小噴火を繰り返した方が意外と良好な関係が築ける。夫婦、親子関係のように。

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