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ボーナスもらったら何に使う?

私が日本にいた30年前は多くの職場でボーナスは年に2回支給されていた。夏と冬。デパートに買い物に行くと“ボー1(ボーナス一括払い)”と言う言葉をよく目にしていた。

ここアメリカはもちろんボーナスは個人の業績によって決まる。成績がいい時は多いけれど、ダメな時は全くない。ボーナスがないだけではなく時にはサヨナラの世界。ボーナスが多い会社は大抵、基本給が低いか、もしくは全くの出来高制の会社だ。

私の妻が以前働いていた、アメリカ大手生命保険会社は完全出来高制だった。なんとオフィスの使用料も自分で払っていた。彼女の上司は50代後半の男性。愛車はポルシェ。高級スーツを身に纏い、ほのかなコロンの匂いが漂うダンディーだった。何度かパーティーで話をしたことがあった。そのときの彼の言葉が印象的。

“ボーナスをもらって何に使うかで、そいつの将来がわかる”。

伸びるやつは、自分の刃を研ぐために使う。例えば、オフィスの家具を新調する、ビジネス用の車を買い換える、アシスタントを雇う、ビジネス用のスーツを新調する。直接関係ないけれど将来やがて自分に戻ってくることに。特にアシスタントを雇うことを強く勧めていた。そうすることにより。雑用から解放され、自分にしかできないことにフォーカスできるから。

因みに、伸びないやつは、貯金するか、目の前の快楽に消費すると。

さすがにポルシェは買ってこなかったが、妻はこの上司の言うことを聞きすぎるほどよく聞いた(笑)。しかし、不思議なことに20年以上経って上司の言う通りになってきている。

私が学んだ教訓:自分の刃を研ぐために必要なことは何かを見極め、そのためのお金は決して惜しまない。いずれそれ以上のものが戻ってくる。


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