同窓会二次会に行けなかった話(500文字)
「俺がしなきゃ誰がする。」
「誰もしない。だから俺がやる。」
そんな感じで,小中の同窓会を企画した。
小中のメンツはほぼ同じだから,中学の同窓会ってことで企画運営。
運営する側からしか見えない別の景色もあり,もちろんやりがいはあるに決まってる。
だけど,同窓会はやはり参加する側の方が楽しめる。
みんな久しぶりに再会した旧友の前では,都会で演じる背伸びした自分は都会にセーブし,あの頃のような全てが平等な空間に居心地を感じているようだった。
そんな感じで幹部として泥酔野郎や金銭面のあれこれが発生しないように,お酒はさほど飲めなかった。
同窓会も後半に差し掛かり,盛り上がってきた頃。
畳の上でH君とK君が吐いた。
H君は赤鬼に,K君はカオナシより真っ青になっていた。
謝罪,謝罪,掃除,手伝い,謝罪,掃除。
全てを終えた頃は0時前。
二次会にはいけなかった。
翌朝吐いたやつのストーリーには,二次会,三次会のストーリーが上がっていた。
同窓会は企画する側よりも参加する方がよっぽどいい。