ディスカバー近場solo「東鷲宮」

恥ずかしながらこの歳になって家庭をもったわけで毎日楽しく過ごしているのだが、妻が所用で不在となると正直家事以外に趣味らしい趣味を持たない俺としてはなんとも手持ち無沙汰になってしまう。

なので久々にちょっと遠出しようかとお風呂セットを片手に駅に向かった。
まずは地元の柏駅から東武アーバンパークラインで春日部に、東武スカイツリーラインで久喜駅に到着。

しかしまあ東武鉄道というのは「昔敷いた線路を末永く大切に使いましょう計画」という印象があるが、乗っていると遠い所に連れて行ってくれる路線、という感じでワクワク感がある。まだ一度も行っていないが、鬼怒川温泉や特急に乗って赤城駅を訪れてみたいものだ。

そこから乗り換えで一駅、JR宇都宮線の東鷲宮駅へ。ここまで来ると正式には東北本線となるのでどことなく故郷の駅を思わせる風情になっていく(ソフトな表現)

まあ我が故郷である福井県と異なる点があるとしたらイオンの存在くらいだろうか。

このあたりまで来ると車社会なので駅前に施設が集中していることもなく、特に観光できる施設はないようだ。

仕方がないので駅から歩いて数分の「百観音温泉」へ。この少し変わった名前の由来は、横に観音堂が存在することかららしい。
観音堂の前で野菜を売っていた兄ちゃんに話を聞いたところ、観音堂はなんでも江戸時代から存在したが明治維新で燃えてしまった。再建したがお堂が破損したので先代オーナーが観音像を引き取った。その後観音様の夢のお告げがあって温泉掘ったら出た、とかなんとか。実にありがたい話である。

フロントで受付をして前金を払い、靴箱とロッカーは100円返却式。
内部は立体的な構造になっていて、見た目の建物よりも風呂の種類が多く楽しめる。
「阿弥陀の湯」と「菩薩の湯」に分かれていて男女は期間入れ替えのようだが案内板を見る限りこの両者に差異はほとんどない。「なんで男風呂にはマイクロシルキーバスがないのだ」とか「女性用はサウナが狭かった」などいう些細な争いもなく、こういう所もなんとなくいい。

源泉かけ流し、茶褐色の化石海水のためか塩辛い。印象に残っているのは46度の熱湯の存在。熱い風呂に耐性があるつもりだったが、これはなかなか手強かったw
さすがに熱いので水風呂でクールダウン。うん、なかなかいい温泉だ。
2階には予約制ながら貸し切りの座敷(内風呂付き)などもあって是非また訪れたい施設だった。

すっかりいい気分になったので、一度久喜駅まで戻り、何度か来ている「ぎょうざの満洲 久喜店」へ。リニューアルした餃子とソース焼きそば、レモンサワーを堪能する。


ああ、そうそう。満洲も最近はすっかりタッチパネルになっていた。音声ガイドラインがややうるさいが100円のおつまみなんかを気楽に頼めるのは実にいいと思う。

百観音温泉
http://www.100kannon.com/