ディスカバー近場「行田」

さて、某たい焼きチェーン店の店長(以下:店長)と某零細企業の部長の俺は20数年来の付き合いで、「柏のやる夫とやらない夫」のような関係。

このいい年をしたオッサン2人が思いつきで平日に日帰り旅行に行くという新企画、名付けて「ディスカバー近場」のはじまりはじまり。

記念すべきシーズン1の1話目()の舞台となるのは埼玉県行田市。

柏駅で待ち合わせをして出発…のはずがあいにくの雨模様。こりゃあいかんなあと思っていたが徐々に晴れはじめ、滅多に持ってこない傘を持ってきた店長はやがて後悔することにw

柏から東武アーバンパークライン~東武スカイツリーラインで移動。腹が減ってきたので久喜にて途中下車。このいい加減さが旅のポイント。

昼飯は俺の好きな「ぎょうざの満洲」久喜店でやみつき丼+ぎょうざセット+ぎょうざのぎょうざ責めで。

次は東武伊勢崎線に乗って羽生、羽生からは秩父鉄道で行田を目指す。ICカードが使えず最新列車は2両編成という俺の田舎の福井鉄道を彷彿とさせる構成に、すっかり晴れてしまって傘が邪魔でしょうがない店長の哀愁の背中。

今回の旅の目的の1つに東行田駅前にある「横田酒造」さんでの酒蔵見学、というのがあったのだが、残念ながら予約の時点で社長さんの都合がつかず、直売所他を見て回る程度に。

店番の人が電話予約をしていたことを憶えていてくれて平謝りだったが、いやいや忙しいなか職場にお邪魔しようとしたのはこちらなので…お土産に火入れをしていない生酒「行田市」四合瓶を1本買いこむ。

今度は行田市駅に移動して、駅前通りをそぞろ歩く。地方になるとバスの待ち時間が30分とか平気であるので、いっそ歩いてしまえ、となることは多い。オッサン旅は意外にも健康的なのだ。

そして実は行田市は「うまい!うますぎる!」のCMで知る人ぞ知る「十万石幔頭」の本店がある。名物の十万石まんじゅうは「饅頭」ではなく「幔頭」と書くところがポイント。お土産を買って再び歩く。

行田といえば映画「のぼうの城」で知られる忍城の跡地。一応観光客らしいことをしようぜと三階櫓や郷土博物館のあるエリアへ。思いの外展示物が楽しくてゆっくりと見学していた。ただまあ、もう1回来るか?と言われると来ないんだろうなぁ…。

傘は邪魔だわ、気温が上がったせいでジャケットは暑いわでヘロヘロになりながら「行田天然温泉 古代蓮物語」へ。「ディスカバー近場」のメインは観光ではなくあくまで風呂+酒。スーパー銭湯、日帰り温泉、銭湯は積極的に攻めていくスタイル。

ここは亀有の「大谷田温泉 明神の湯」と同じ経営母体なので内容に関しては安心だろうと。風呂は露天風呂はさほど広くはないが内湯が充実していて、遠赤外線サウナと塩サウナの二本立て。温泉は単純泉で成分はさほど強くなく、関東の温泉によくある塩分もほとんどない。ゆっくり浸かるには適していると思う。

サウナ好きの店長に付き合っていたらのぼせてしまってフラフラになった。

風呂を出ると時間は17時過ぎ。酒を呑もうぞー!と事前に色々調べておいた「居酒屋ひょうたん」へ。ここでの狙いは、お疲れさまセット1,500円(税別)だ。開店時の17:30~20:00までだがこういう嬉しいサービスメニューを味わえるのも平日&開店同時INのなせる技。

これがまた予想以上だった。ドリンク2杯+肴2品を選んでこの値段、だったのだが一皿がちゃんと1人前で出てきたので、2人でお通し+つまみ4皿と生ビールが4杯という大変お得なセット。

いやあ、風呂上がりにキンキンに冷えたビールは美味いなあ!

こういう頑張っているお店は利益商材を頼んで売上に貢献しようぞ、と2人でハイボールを注文。まあ単にもっと呑みたかっただけではあるが。

あとは〆鯖や名物メニューの「明太子もちチーズ焼き」を注文。実に美味い。

「こんな店が近所にあればええのうええのう」と生ビール2杯+メガ角ハイボール2杯の4杯を呑んですっかりご機嫌になった俺と店長は、行田から一旦熊谷に出て、高崎線~常磐線経由で帰途についたのだった。

行田天然温泉 古代蓮物語
横田酒造
居酒屋ひょうたん