
【賞味期限のある風景】引退した通勤電車を見に行った話〜インドネシア〜
インドネシアの首都ジャカルタでは、かつて山手線や東京メトロで走っていた列車がいまなお現役で走っています。
先日、「そろそろ見納めか?」という記事を見たので、2023年に息子と訪れた時の旅行記を列車の紹介に絞って再アップすることにしました。
(以下、2023年12月、フォートラベルに投稿した旅行記を再編しました。)
山手線などを走っていたJR205系
ジャカルタの都市圏輸送を担うKAIコミューター「KCIコミューターライン」で見ることができます。
線路沿いにあるホテル「ダブルツリー バイ ヒルトン ジャカルタ - ディポネゴロ」に滞在し、写真や動画を撮ったりしていました。
日本で活躍していた車両が異国で走る姿は、胸が熱くなります。

座席やつり革も当時のままで、外国に来た感じしませんでした。
吊り広告が全部アルファベットと、走行中に現地語の音声CMが流れることで異国を感じることができます。

JRロゴの跡もくっきり。


ターミナル駅であるKota駅では、上野駅というか、昔の函館駅というか、門司港駅というか。そんな感じがする情景があります。
約100年前のオランダ領時代に作られた駅とのこと。
気温30℃超の昼間でも風が心地よく抜けていきました。

東京メトロの日比谷線や千代田線などで走っていた6000系
205系と同じぐらいによく見ることができます。


「消火器」の表示もそのままです。

と思ったら、つり革にギャッツビーの広告が・・・

日本の時と違って、ラッピングも多彩でした。

現在でも東京メトロ東西線で頑張っている05系
Kota駅から北東の港湾部に伸びるTanjung Priuk線で運用されています。



方向幕もそのまま(笑)

最後の一編成らしい(?)
ジャカルタで走る中でも最古参となった元東急8000系
東急の東横線や田園都市線で走っていた車両です。渋谷駅や桜木町駅がまだ地上にあった頃の列車です。

勤務中にもかかわらず、車掌さんのほうから「写真撮るぞ」と、ツーショットを撮ってくださいました。

ホテルでも一回だけ見ることができました。

今後、中国製やインドネシア製の車両が順次導入されていくとのこと。
賞味期限が見えてきた中、ただ電車に乗りに行くだけにジャカルタを訪ねる旅も面白いと思います。