夏の神戸遠征の話☆ロービジョンフットサル編
こんにちは(^^♪
今回は7月20日㈯・21日㈰でひとりで旅した神戸の話をします
なぜ神戸に行ったかと言うと日曜日に神戸のとあるロービジョンフットサルの練習に参加するためでした
チームの監督が直々にお電話をいただいて一緒にやってみないかとお誘いがあったのです
練習生としてのオファーです!(`・ω・´)シャキーン
順番が逆になりますが先に二日目に行ったロービジョンサッカーのほうの話をしてしまいましょう
谷上駅から車で約30分と少し山手のほうに練習場がありました
駅で他の選手と待ち合わせて一緒に向かいます
神戸市内ではあるけど町からはずれると見覚えのある風景が広がってました
金沢からやってきた自分としては落ち着く雰囲気がありましたね
会場に着いたら少しの自己紹介やウォーミングアップを経てまず午前中は個サルが始まります
これは弱視の選手だけでなく晴眼の選手も混ざっての試合形式です
画像でわかると思いますが弱視である僕の目ではこのような床の色とラインの多さではボールの認識がかなり難しいです
微妙にスペースに出されたボールだと最初はまったく反応できませんでした
もとから僕は足元でボールを扱うタイプなのでなるべく足元にボールを要求します
全体的な動きをなんとなく見ていたいのでやっぱり徐々に後ろからサポートしていくポジション取りをします
監督は前に走ってゴールを狙えと言ってたみたいですが僕にはストライカーとしての感覚がありませんので半分無視(笑)
ボールを受けたら数歩ドリブルでタイミングをずらしてパスをおくります
そのパスもけっこうひっかけられましたけどね(^^;)
僕はどうしても後ろから起点になるほうが向いてるみたいです
屋内施設で一応の冷房設備(というか扇風機)はあったもののこの日は猛烈に暑かった…
フットサルほど攻守切り替えの速いスポーツはしんどいですね
金沢から遠征してきてる自分にとっては特にハードでした
頭はクラクラの状態だったので正直言って実力を出し切れなかったのが悔しかったです
午後は弱視の選手のみでロービジョンフットサルとしての練習が始まります
体幹トレーニングのあとにひたすらドリブル技術の練習をして終わりました
ドリブルは速いほどいいですが、この神戸チームはボールタッチが大きい選手が多かったのが気になりました
そんなに大きく蹴りだしたら取られやすいでしょってぐらいの
僕の持論としてはフットサルでやるドリブルはボールタッチは多くしてさらに速いほど良いと思っています
このチームのシュート技術は個サルを通しても高いなと感じましたが、ドリブルはまだまだ粗い選手が多いなと感じました
最後のほうはヘトヘトになりながらなんとか終えることができました
僕としてはそこから数時間かけて金沢に帰らなきゃいけなかったので余力を残したかったのですが監督がなかなかに厳しくてフルメニュー消化させられました(^^;)
とても楽しかった反面、やっぱり時期は選ばないといけないなと思いました
気温34~36度のなかで何時間もフットサルをやるのはきついというか命にかかわる…
ダウンして金沢に帰れなくなったらどうしよ…って真剣に思いました
教訓として…
僕も金沢でツエーゲン金沢BFCのブラインドサッカーの練習を指導する立場でもあるのですがチームメイトの体調をいちばんに気遣ってあげることが大切だと感じました
自分が平気だと思ってても思った以上に他の人はしんどいかもしれない
練習に傾ける熱意もその日のコンディションも人によってバラバラじゃないですか
だから「これだけのことをこれだけしっかりやりましょう」と“やらせる“のではなくて、「これぐらいでできたら良いよね」「みんなはやってるけど辛かったら休めばいいよね」ぐらい寛容であってもいい
必ずしも指導者の言うことが絶対である必要がないし、チームのすべてを指導者が決める必要もないと思います
規律とか一体感を強く求める日本は良い国ですが、良い意味でアバウトさがあってもいいんじゃないかなぁと
それに僕たちはプレーでお金をいただいてるプロ選手ではないので、一緒にやってる仲間たちが「楽しい」よりも「辛い・キツイ・しんどい」が上回ったらダメだと思うんです
選手としてフットサルも楽しみつつ、やっぱり指導者目線としても他チームがどう取り組んでいるかとか、選手と周囲との関係はどうかとかそういったところも気にしてしまいますね(^^;)
ただ今回のこの神戸チームの選手もやはり声が出ていないというのと自己主張が少ない
これはどこに行ってもだいたい感じることではありますが、もっと選手は自己表現をしないといけない
そしてボールだけ見て追いかけるんじゃなくてもっと人を感じないといけない
「自分にはこういうプレーができるよ!」
「自分はこういうプレーがしたい!」
それをはっきりと言葉にしながらコミュニケーションとりながらプレーしないと良いチームにならない
僕は「どうしたい?」「ここはどう思う?」ということをこまめに選手やスタッフに聴くようにしていますがそれでも選手側から自発的に意思を言葉にしてもらえたほうが助かります
そういうなんでも言える環境は自分のチームでも維持していきたいなと思った遠征でした
神戸はなかなか遠くて簡単にはいけないけど、弱視の選手が集まってフットサルできる環境がある事はほんとにうらやましいです
僕が金沢でフットサルをやる場合、僕以外の全員が晴眼者という環境しかないわけです
周りに迷惑かけてしまうからなかなか参加しづらいんですが…
サッカーが好きなのでたまにでもどこかでフットサルはやっていきたいなと思いました
今度もし神戸に行くときはちょうどいい季節を選びます!