見出し画像

J3第2節 鹿児島ユナイテッドFC VS ツエーゲン金沢

※kazuの注意書き3か条
1.筆者は視覚障害(弱視)があるため視覚的な勘違いや間違いをする可能性がまれにあります
2.クラブ側に近い立場なので過激な発言や批評はせず控えめに論じます
3.読みにくくなるのでここでは「○○選手」といった敬称を省きます




スタメン

このコントラストが見やすいのでこれからこれでいきます

ベースは昨年の3-4-2-1のまま、松本・四宮・大澤・パトリックという新戦力4名が開幕戦スタメンを勝ち取りました(^^♪
僕が意外だと思ったのは左WBの四宮ぐらいでしょうか
初めて目にする大卒ルーキーがどんな選手なのかワクワクしましたね


前半

まず開始から風の強さが際立っていて、両チームとも風向きの有利・不利を考慮した戦い方があったとは思います
中長距離のパスやクロスの軌道が読みづらくて慎重に様子見ながら、立ち上がりは思い切ったプレーができない選手も多くみられました

金沢は守備のときにはわかりやすく5-4-1のような形でコンパクトに守ることが徹底されていました
昨年もそれに近い形はとっていましたが3バックとボランチ&WBとの距離感が良くなったかもしれません
昨年はCBの左右どちらかが上下することが多かったですが、比べるとこの試合の3バックは比較的フラットな並びを保っていたと思います
昨年なら後ろで持ちすぎたり、横パスやバックパスが目立っていましたが、今回は後ろ向きにさせられることなく前方によくボールを展開できていたので見ていて不安はありませんでした
新たに加わった松本は山本とともにバランスのとり方も上手で、対人になっても相手とボールの間に体を入れるのもうまく、動じないメンタリティも備わって以前の在籍時よりかなり成長を感じました
鹿児島の2トップ(特にアンジェロッティ)に決定的な仕事をさせなかった守備陣(GK含む)を称えたいです

攻撃では2シャドーの動きがポイントでしたが、西谷和と大澤のサイドへの開き方をみているとあれはもうシャドーではなくウインガー(WG)ではないかと思いましたので3トップとも見れるのではないでしょうか
両翼が広がって3トップとしてパトリックを中心に前線の高い位置から積極的にプレスにいってましたよね
3トップのプレスに連動してたぶん中盤の4人もぐっと出て行って囲い込むシーンがいくつかできていました
大澤と西谷優の豊富な運動量も相まって数的にも質的にも優位に立てたと思っています

ただ鹿児島のプレースピードや強度をそれほど感じなかったので今回はうまく金沢の型にはめることに成功しただけという見方もあるでしょう
それでも今年のベースとしている型は前半で見て取れたので精度と強度を高めていけたら面白いなと感じました
前半で2-0にできたのはいつぶりか記憶にないのですごく高揚感のあるハーフタイムを過ごせました(^^♪


後半

攻守の方向が変わり風の影響が変わったせいか立ち上がりから劣勢ぎみでした
徐々に鹿児島にボールを握られるようになっていくなかで最初の鹿児島の交代がイヤでした
後半15分に入ってきた鹿児島のンドカ・チャールズに最後までかなり脅威を感じました
鹿児島は彼が入ってどんどん攻撃に厚みを増してきたので最後までハラハラさせられました

パトリック→土信田
 西谷和→大谷
四宮→毛利

前半の2得点に絡んだ3人を一度に代えたことで金沢のパワーダウンは否めなかったですね…
僕としては、この時間から入った体力満タンの大谷と土信田ならばもっと激しく前線のプレスは頑張ってほしかったです
大谷は寄せるには相手より少し遠くて、土信田は寄せてるけど軽くかわされすぎました
ここを頑張ってくれると少しでも守備陣を楽にしてあげられるのでもったいなかったです
残念ながら交代してからの反撃の可能性はあまり感じませんでした


大澤→加藤

試合も残り10分のところで加藤が入りましたが守備でその走力を活かしてくれというメッセージだったでしょうか
昨年なら大谷と加藤がいれば前のめりになっている相手にカウンターを狙ってましたが、この試合でははあまりカウンターを狙っているという印象はなかったです
というより押し込まれて自陣からボールを遠ざけるのに精いっぱいという時間帯でした
失点がこの最後の交代直後だったので試合が終わるまでの数分がイヤな空気でしたが、なんとか同点ゴールを許さずに勝ち切ることができました
結果論ですが鹿児島の選手たちが多くのシュートを枠外に外してくれたのは幸運でしたし、2つほど素早い反応でシュートを止めてくれたGKの上田には感謝したいです


総括

キャンプで築き上げたものを発揮しつつ開幕戦で勝利するというのは難しいことなのでこの勝利はこれ以上ない成功だと思います
新戦力の2人(しかもFW)がいきなりゴールを決めたのも大卒ルーキーの四宮がアシストを記録したのもチームとしての自信に繋がります
昨年はFWがゴールをとることに苦労して、梶浦や小島といった選手たちの得点力に救われてたわけですから
個々にそれぞれ良いプレーができていてまずは迷いなくやれてるようには見えました
僕が課題だと感じたのは2つあって「シュートチャンスをもっと多く作ること」と「リードした後のゲームコントロール」です
総シュート数4本で2点決めるのは素晴らしいのですが今回の守備は継続しつつ攻撃パターンはもっと増やさないといけないと感じました
セットプレーを活かせるメンバーが揃ってるとも思うし、西谷和や大谷はもっと落ち着いて判断してシュートを打てば決定力も上がると思うんです
ゲームコントロールの部分は昨年からの伊藤体制の課題ですよね
2点リードで前半を終えることが珍しいので経験が乏しいですが、どうやって自分たちの時間を作ったらいいかとか、負荷をかけたいところ・かけたくないところの見極め、さらにはどう全体を引き締めて試合を終わらせるか…
強いチームはこのゲームコントロールが絶妙に巧いんだと僕は考えてます
まだ1試合なので求めすぎてはいけませんがまずは開幕戦としてはとても良い試合だったと思います!
なにより今年のツエーゲン金沢の試合がようやく始まって楽しいです
次節もさらに良い試合になることを期待しましょう


⚽GOAL⚽

西谷和と前後入れ替わる形で四宮が左サイドを深く突破しての股抜きクロス
大澤はパトリックと重なりかけたところをあえてパトリックの内側のコースに入りましたよね
四宮も大澤も狙うところがヘンタイ的ですね(褒めてます)
大澤は左からのクロスに右足で飛び込んでますがこれもけっこう難しいことだと思うのでいろんな駆け引きと技術が合わさった良いゴールですね
実は今季ファーストゴール予想も多かった大澤ですがちゃんと期待に応えてくれました(^^♪

1点目の四宮とほぼ同じ位置から今度は西谷和のアシストでした
このドリブル突破ができるのさすがですが、僕はゴールに近いところでもこのドリブルを見たいです
みんなが期待していた規格外FWパトリックの記念すべき今季初ゴール!
あまり力まずにに軽くステップ踏んで軽くジャンプして余裕でこのヘディング決めちゃうんだからスゴイですよね(^^♪
はやくホームスタジアムで生パトリックに会いたいですよね

今季初失点はCKからでしたができれば防ぎたかったですよね
最初の配置でファーサイドがら空きなのがわかったのでそこにもうひとり突っ込んできたら…って心配してたらなんかニアからポンポンと流れてってやられた~みたいな感じでした
セットプレーって数で守るんじゃなくて配置で守れるものだと僕は考えてるので修正ポイントではないでしょうか
集中するのは良いことですがピンチのときこそ冷静に視野を広く持つことが大事なのはサッカーもブラインドサッカーも同じな気がします


※もしなにか間違いなどに気づかれましたら遠慮なく指摘をお願いします

いいなと思ったら応援しよう!