Vue Fes Japan Online 2022 を開催しました!
こんにちは!Vue.js 日本ユーザーグループ代表の kazupon です。
2022/10/16(日) に乃木坂 MONSTER STUDIO で Vue Fes Japan Online 2022 を開催しました。
台風で中止になった2019年、 そして続いて COVID-19 で中止になった 2020年以降、3年ぶりに日本でようやくカンファレンスレンスを開催することができました。
カンファレンス当日多くの方に参加頂き、久々に1日のカンファレンスを通して Vue コミュニティで盛り上がりました。
協賛して頂いた各社、団体、個人スポンサーの皆様、スピーカーの皆さん、そして参加された皆さん、本当にありがとうございました。
カンファレンス開催から1ヶ月以上経ってしまいましたが、改めてカンファレンスを振り返ってみたいと思います。
レポート
まずは、数値的な形でふりかえると以下になりました。
PassMarket チケット登録状況
個人スポンサー: 48枚
一般参加:616枚
合計:664枚
今回のカンファレンスでは、参加チケットシステムは PassMarket を利用しました。最終的には664枚、つまり664人の方が今回のカンファレンスに登録したことになります。
続いて、PassMarket の登録する際にアンケートを回答して頂いております。集計結果は以下になります。
職種
層としては、フロントエンジニア、フルスタックエンジニアといった感じで Web サイト、Web サービス・システム等の開発の関わる方がほとんどでした。
性別
ほぼ男性で構成されていますが、女性の方も1割弱の方が登録されていました。その他については、アンケートの未回答やどちらでもないという方の回答になります。
年齢
20代、30代の方による登録がほとんどで、40代、50代というような形の層の順に登録されていました。
Youtube 配信情報
配信時間:約9時間30分 (各3トラック)
同時最大視聴者数:459名
のべ再生数:10,208 回 (12/5執筆時点: 3トラック計)
いいね(高評価)数:193 (12/5執筆時点: 3トラック計)
同時最大視聴者数が459名の方が今回のカンファレンスを視聴されていました。PassMarket 登録者の7割の方が視聴していたと想定されます。カンファレンス終了後も、各トラックの再生回数計10,000回数を超えており、カンファレンス終了後も視聴していたことが分かります。
今回のカンファレンスの YouTube の配信ページはこちらになります。
メドピアトラック
FUTURE トラック
クラウドサイントラック
スポンサー & セッション
以下のとおり、今回のカンファレンスもたくさんのスポンサー様による支援と 3 トラック同時配信による盛りだくさんなセッション数となりました。
スポンサー
企業・団体: 37 スポンサー
個人: 47 スポンサー
https://vuefes.jp/2022/#sponsors
セッション (キーノート、CFP 、LT):34セッション
https://vuefes.jp/2022/#speakers特別企画セッション:4セッション
オンライン配信の体制
今回のカンファレンスですが、YouTube 配信を使ったオンライン形式によるカンファレンスです。オンライン配信は、ライブ配信、配信スタジオそして配信オペレーションまでを Streaming スポンサーでもある MONSTER DIVE さんにお願いしました。
オンライン配信は Zoom 等の配信が可能なサービスを使えばできますが、今回のカンファレンスは、
キーノートや特別企画セッションでの登壇者が生で登場するライブセッション
3 トラック並行で同時進行
ハッシュタグ付きのツイートの配信
という要件があるため、これらを満たすためには、初のオンラインカンファレンスで配信経験もない自分たちで配信することは無理と考えました。自分たちはカンファレンス参加者が良い体験になるようカンファレンスの企画、そして進行等の運営の方に注力し、今回 MONSTER DIVE さんに委託した次第です。
カンファレンス前日のリハーサル時のスタジオの様子はこちらです。
数台の 4K 対応カメラ機材、モニター、ライト、ミキシング設備、そして演台を持つ本格的なスタジオの環境だったので、リハーサル時でも少し緊張しました。
キーノート
Evan 氏のキーノートは、「The Evolution of Vue」というタイトルによる Vue.js が誕生してから現在まで Vue.js について語る内容のセッションでした。
自分のように初期から関わっている人にとって、Evan 氏の発表をなつかしいと思いながら聞いていたに違いないと思います。最後の方では、Vue.js の将来についてのアーキテクチャの話もあって参加された方はワクワクしたと思います。
Evan 氏のキーノートの音声ですが、英語が分からない方のため同時翻訳を提供しました。今回3トラックあったのですが、同時通訳による日本語のみ、英語のみ、同時通訳による日本語+英語という、それぞれ各トラックで視聴できるようにしました。
Evan 氏が発表したキーノートは、下記の YouTube のタイムスタンプリンクからご覧になれます。
Evan You に聞こう!
Evan 氏のキーノートが終わったあとは、Evan 氏に直接質問できる Q & A セッションをしました。
このセッションで Evan 氏への質問は、参加者の方から Twitter ハッシュタグで質問をツイートして頂いたものを逐次翻訳を交えながら、Evan 氏に回答してもらうというセッションです。
たくさんの質問を参加者の方からしていただいて、質問を通して Evan 氏と参加者の方がコミュニケーションできたよいセッションになってよかったと思っています。
このセッションは、YouTube のこちらのタイムスタンプリンクからご覧になれます。
スポンサーセッション
今回のカンファレンスに支援して頂いたスポンサー様にも Vue コミュニティにお話をできるセッションを用意しました。
今回のカンファレンスでは、以下のプラチナスポンサー様、そしてゴールドスポンサー様にセッションを事前収録した動画を用意して頂き、3トラックで配信させていただきました。
メドピアトラック
メドピアのサービスにおけるテスト戦略の過去と未来 | メドピア株式会社
プロダクト開発を止めずに Composition API と TypeScript に最速で移行するための戦い | STOERS 株式会社
Vue.jsのUIを強化するグレープシティのJavaScriptライブラリ | グレープシティ株式会社
FUTURE トラック
業務システムでVue.jsを活用するための取り組み | FUTURE株式会社
LINE MUSIC のパフォーマンスを向上させた Vue3 マイグレーション | LINE株式会社
急拡大中のヘルステックSaaSを支えるフロントエンド開発 | 株式会社iCARE
クラウドサイントラック
Design System Meets Vue.js | クラウドサイン
WebSockets with Vue.js | 株式会社イエソド
BASEのフロントエンド組織の人数が2.5倍になって起きた変化 | BASE株式会社
スポンサー様のセッションで、Vue.js のお話して頂いたので、参加されていた Vue コミュニティにも楽しんで頂けたと思います。
スピーカーセッション
スピーカーセッションは、海外ゲスト、CFP (Call for proposal)、そして LT (Lightning Talk)によるトークセッションです。
スポンサーセッションと同様セッション内容は事前収録して頂き、3トラック使って配信させていただきました。
海外ゲストは Vue.js コアチーム、そして Vue.js のエコシステムで活躍されている方々です。海外ゲストも Evan 氏と同様英語によるセッションであるため、収録した動画を字幕編集してカンファレンス当日配信しました。
CFP、そして LT は一般公募によるトークセッションです。今回のオンラインカンファレンスも魅力的な内容のセッション応募がたくさんあり、厳選するのが大変難しかったです。
様々なテーマのセッションがありましたが、Vue 3 が2021年9月に正式リリースされて時が経っていることもあり、Vue 2 から Vue 3 へのマイグレーション関連のセッションが多かったです。今回のカンファレンスでマイグレーションの知見がたくさん公開されたことにより、今後 Vue 3 への移行が一層進むと予想されます。
魅力的なたくさんのセッションは Vue Fes Online 2022 Web サイトのタイムテーブルからご覧になれます。
カンファレンス体験を良くするためにやったこと
生ライブを含めた特別企画セッションを実施した
今回のオンラインのカンファレンスで、キーノート以外のスピーカーセッションは事前収録したものを配信によるセッションですが、ライブ感そしてセッション以外でも楽しんでもらうために、以下を企画しました。
Vue 3ハンズオン
OSSはじめの一歩
なるほど Vue コンポーネント
Peephole
Vue 3ハンズオン
Vue.js 日本ユーザーグループスタッフが用意した Vue.js 学習コンテンツを元に、実際に手を動かしながら Q & A を通して学んでもらう学習セッションです。
このセッションの YouTube のタイムスタンプリンクはこちらになります。
ハンズオンは今回のカンファレンス以前から v-tokyo のイベントで行ってきました。最初は Options API を取り扱ったものから始めました。幾度のハンズオンの開催を経て、ハンズオンコンテンツの改善を重ねていきました。そして、今回は Vue 3 に対応、Vue コンポーネントを学べるコンテンツを用意して、今回のカンファレンスで行いました。
OSSはじめの一歩
実際に OSS 開発やコミュニティ活動している人を交えて、OSS について日頃活動していること、思っていることなど、各人がパネルディスカッション形式で話していくセッションです。
このセッションの YouTube のタイムスタンプリンクはこちらになります。
某TVのトーク番組的な感じな雰囲気で、このセッションを楽しみながらすすめる事ができました。
なるほど Vue コンポーネント
普段 Vue コンポーネントを使ってサービス・プロダクト開発をしている人が、Vue コンポーネントについて語るセッションです。このセッションは、「miyaocast」さんと「お元気ですか.FM」さん合同企画セッションでもあります。
このセッションの YouTube のタイムスタンプリンクはこちらになります。
Options API と Composition API それぞれにおけるVue コンポーネント開発の話や、アクセシビリティ、デザインシステムをテーマとして Vue コンポーネントについてエンジニア、デザイナー視点で話しました。
Peephole
絶賛開発中のOSSプロダクトをライブデモするセッションです。ちなみにこのセッション名の「Peephole」はドアについてのぞき穴からインスパイアされています。
このセッションの YouTube のタイムスタンプリンクはこちらになります。
Vue 界隈で著名な人によるデモによって、Twitter のタイムライン上、盛り上がりました!Vue コンポーネントの CSS in TS はざわつきました!
グッズ販売
Vue Fes Japan 2019で好評だったグッズ販売をしました。
販売したグッズは、Vue Fes Japan 2022 のWebサイトのこちら になります。
グッズ販売の売上は、今後のVue.js日本ユーザーグループの運営活動に使われます。
個人スポンサー
初の試みで、企業・団体様からのスポンサー支援だけでなく、Vueコミュニティ個人のみなさまからの支援を受けました。
支援していただいた感謝のお礼として、限定ギフトボックスそしてお名前を Vue Fes Japan 2022 の Web サイトに掲載させて頂きました。
限定ギフトボックスを受け取った個人のみなさまから、以下のようなツイートで喜んで頂きました。
託児所サポート
集中してオンラインカンファレンスを視聴できるよう、託児サポートを用意しました。託児サポートを利用した方へ、後日銀行振り込みで補助させていただきました。
ブログ記事
今回のカンファレンスに参加した方のブログ記事がいくつか公開されています。以下に、こちらで検索した記事を載せておきます。
来年に向けて
以上、Vue Fes Japan Online 2022 について簡単ですが振り返りました。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました!
来年2023年、カンファレンス開催に向けて既に動き出しています。来年は「オフラインカンファレンス」で開催することを決定しました。
来年はみなさんとオフラインで対面で直接会うことができることを楽しみにしています。
また、2023年度のカンファレンス準備をするコアスタッフ募集をVue.js日本ユーザーグループのTwitterアカウントでアナウンスいたしますの、興味がある方はぜひ応募いただければと思います。
最後に、カンファレンスで挨拶しましたが、今回のカンファレンスを無事終えることができたのは、みなさんのおかげです。本当にありがとうございました。