お姉ちゃんたちが僕を取り合いしてます
?? : ○○〜 一緒に...
?? : ぐへへぇ〜お先に○○もらいました〜♡
?? : くっそ!史緒里のやつ...
史緒里 : ○○は元ヤンの美波よりも清純派な史緒里お姉ちゃんと一緒にいたいもんね〜♡
美波 : 誰がヤンキーじゃ!おら!!
○○ : あぁ...また始まった...
今、僕に抱きついてるのが1歳年上の史緒里姉ちゃん。高校3年生。
そして、この口の悪い方が3歳年上の美波姉ちゃん。大学2年生。
2人とも仲は良いけれど、僕がいるといつも取り合いになってしまう。
美波 : 今日○○と一緒に寝たいんだけど?
史緒里 : ざんね〜ん、今日は史緒里ちゃんの日で〜す♡
姉ちゃん、頼むから姉ちゃんを煽らないでくれ...
美波 : じゃあ、今日はいいや。明日、○○と出かける。
珍しく早めに引き下がった?!
史緒里 : べっ、別にいいし!その次の日は私が○○とお風呂入るし!
美波 : んな?!それはずるいぞ!!
あぁ...なんか自分たちで勝手に盛り上がってる...
○○ : 姉ちゃんたち俺もう高2だよ?!俺ばっかりに構ってないで彼氏とか作ったら?
美波 : うるせぇよ!あんたに拒否権ないんだから黙ってろ!!
史緒里 : そうだよ!○○はお姉ちゃんたちの言うことを聞いてくれるだけでいいんだから♡
この2人、俺のこと本当に好きなの?!
言葉遣い悪すぎじゃない?!
—————————————————————
美波 : 2人ともご飯できたぞ〜
両親が忙しいから美波姉ちゃんがご飯をよく作ってくれる。
とはいっても元ヤンの美波姉ちゃんだから料理の腕は...
○○ : めっちゃうまい笑
うん。うまいんだよね笑
元ヤンなのにどこでそんなの身につけたわけ?
史緒里 : やっぱりお姉ちゃんの料理最高
美波 : あんたにも手伝って欲しんだけど。
史緒里 : 史緒里ピザしか作れなぁ〜い♡
美波 : チッ...
○○ : 姉ちゃん部屋でダラダラしてるだけだもんね笑
史緒里 : そうなの!それが天国なのよ〜
○○ : じゃあ俺が手伝おうか?
美波 : ほんとに?!
○○ : 姉ちゃんいつも大変そうだし
美波 : 嬉しいけどぉ〜○○が怪我しちゃった嫌だしぃ...
○○ : 大丈夫でしょ...笑
美波 : なら手取り足取り教えてあげるからいっぱいイチャイチャしながら作ろうね♡
史緒里 : ○○さっき私たちに彼氏がどうのこうの言ってたけど○○はいないよね?
美波 : 私と○○がイチャイチャしてんのに口挟んでくんじゃねーよ!ってか私のいう完璧な彼女がいるのに別で彼女なんか作るwa...
○○ : いるよ?
美波、史緒里 : はぁ?!?!?!
あ...言うんじゃなかった...
史緒里 : ○○...浮気してたのね...グスン...
美波 : まじでありえないんだけど?!おい!!
私の○○に手出したやつはどこのどいつじゃ?!
○○ : 俺から告ったんだけど...
美波 : なっ?!○○からだと...?!
史緒里 : いつからなの...?
○○ : 1ヶ月前から...
史緒里 : 私という彼女がいながら1ヶ月もこそこそと隠してたの?!
○○ : あなたとは付き合ってないです。
美波 : おい、そいつ明日連れてこい。
○○ : 明日?!いくらなんde...
○○ : はい。連れてきます。
笑顔で沈黙する元ヤン...
—————————————————————
○○ : ごめんね...どうしてもって言うから...
?? : ううん!○○君のご家族に挨拶できるってなんか将来のこと考えられるから嬉しいよ...///
○○ : さくちゃん...///
遠藤 : でも緊張するや〜お姉さん2人だっけ?
○○ : そうそう!でも大丈夫!...とは言えないか...ボソッ...
遠藤 : 何か言った?
○○ : なんでもないよ!さぁ、ついたよ!!
ガチャ...🚪
美波、史緒里 : いらっしゃ〜い!!
遠藤 : はっ...初めまして!○○君とお付き合いさせて頂いている遠藤さくらと申します!!
美波 : ○○から話は聞いてるよ!
史緒里 : ささっ!入って!
あれ?意外とwelcome?
と思いきや...
テーブルに向かい合わせで座るとご覧の表情。
座った瞬間、スイッチ入ったよな...
遠藤 : ええっと...
そりゃさくちゃんも戸惑うよな...
美波 : まず、○○のこと本当に好き?
遠藤 : 好きです...///
史緒里 : どういうところが?
遠藤 : 私を甘えても受け止めてくれるところです...///
美波 : ○○とデート何回行った?
遠藤 : ええっと...
史緒里 : そこで○○は何食べたの?
美波 : ○○とそこで何買ったの?
史緒里 : ○○のこと好きになったのいつぐらいから?
美波 : ○○からの告白はなんて言葉だった?
史緒里 : あなたはそれをOKした時の○○の表情は?
美波 : 私も○○のこと好きなんだけど、本気で私はやり合える自身ある?
史緒里 : 私も○○のこと好きなんだけど、○○とはどこまで行ったの?
美波 : ○○と寝たことある?
○○ : ちょっと!2人とも!さくちゃんまだ答えてないのに質問ばっかりしないでよ!
そしてふと隣を見ると...
遠藤 : だわ〜ん!○○くぅ〜ん!ギュッ...
だわーん?!
そんな泣き方する子いるんだ...
大粒の涙を流しながら○○に抱きつくさくら。
○○ : ほら!さくちゃん泣いちゃったじゃん!
美波 : うわっ!この女あざとい!
史緒里 : ○○見て!○○に見えないように私たちにだけ悪い顔してる!
○○ : さくちゃんはそんなことする子じゃないです!ね?さくちゃん?
遠藤 : う... ?! うん...グスン...
一瞬、焦ったような顔したような気がするけど...気のせいか...
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その後、さくらは泣き疲れて寝てしまった。
さくらが起きた頃にはもう夜になっており、泊まっていくことに。
遠藤 : お風呂...ありがとうございました...
美波 : いえいえ!ごめんね?お昼はいっぱい質問しちゃって...
史緒里 : 私たちも○○のこと大好きだからさ、ちょっと心配になってるだけだから!
遠藤 : いえ!弟想いな素晴らしいお姉さん達だなって思いました!
美波 : 嬉しいこと言ってくれるじゃん!
遠藤 : でも、一つだけ言わせてください!
史緒里 : どうしたの?
遠藤 : 私、○○君のこと誰よりも好きなので絶対に負けませんから!
あ...さくちゃん...それ言っちゃいけないやつ...
美波 : へぇ〜ってことは私とやり合う気なんだ?
史緒里 : もちろん私とも戦うってことだよ?覚悟はできてるってことだよね?
遠藤 : はい!じゃあ...私は○○君のお部屋に...
美波 : 何言ってるの?私の部屋に決まってるじゃん!もちろん、史緒里も一緒にね?
○○ : じゃあ俺も一緒に...心配だから...
美波 : ○○はダメに決まってるじゃん!本当は一緒に寝たいけどぉ...私の部屋に○○には見られたくないものだってあるし♡
○○ : 確かに...俺、美波姉の部屋入ったことないかも...
美波 : ってことで、さくらちゃん行こっか!
そう美波が言うと史緒里と美波がさくらの腕をロックし、連れ込もうとする。
遠藤 : ○○くーん!!!!!
○○ : さくちゃーーーーん!!!!
ガチャン!!...🚪
○○ : あぁ...鍵閉められちゃった...
さくちゃんが暗闇に引き込まれてしまった...
これによって、
彼女 vs 次女 vs 長女
の壮絶な戦いの幕が開けるのだった...
あなただったら誰を選ぶ?!
Fin...
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